
《昨年度の受験生向けの記事です》
新課程初年度となる2025年大学入学共通テスト(以下、共通テスト)。その難易度(平均点)や出題内容はどうなるのか?
受験のプロである城田 高士さんに2024年までの結果を踏まえ、2025年を予測していただいた。

駿台予備学校の東大専門校舎・医学部専門校舎や現役生専門校舎などで、長年にわたり進路指導を担当。多くの受験生を第1志望の難関大に送り出してきた。校舎責任者を経て現職。豊富な指導経験も踏まえた入試情報の発信を行っている。
本文中では、共通テスト、センター試験とも本試験について解説。平均点は大学入試センター発表のデータの小数第2位を四捨五入(前年差も小数第2位を四捨五入)。
過去の課程変更初年度や共通テスト初年度では、平均点が上がる傾向が見られました。ただ、2025年も新課程初年度だから必ずやさしくなるとは思い込まないほうがいいでしょう。「2025年共通テストの問題作成方針」では、これまでの問題作成方針の考えを引き続き重視し、その趣旨がより明確になるようにすると書かれています。センター試験から変わった出題方針は引き続き深化していきますので、より思考力・判断力・表現力が問われ、新課程初年度でも平均点が下がる可能性も十分考えられます。
英語のリーディングは総語数が年々増加していますし、国語や数学Ⅱ・B・C(2024年までは数学Ⅱ・B)も大問数が増えます。図やグラフ、複数の資料を読み取る問題や、日常の場面に当てはめた問題も多く、状況設定や出題の意図を読み取るには読解力とスピードが必要です。2025年は、限られた時間内に終わらせるのが難しくなるため高得点が取りづらく、平均点は下がるかもしれません。時間に追われても雑にならず、問題文から「何が問われているのか」をしっかり理解する練習を心がけましょう。


2023年と同様に、2024年も日常的な文章や説明文など様々な題材が扱われ、設問では多面的に情報を処理する力が求められました。素材文の語数は約400語増加し約4,900語になりました。平均点は51.5点(対前年:-2.3点)で、2016年に課程変更が行われて以来で最も低い点数でした。

2024年は、太陽高度などを利用して電柱の高さやその影の長さを求める現実事象の問題が出題されました。また、全体的に解法の方針が立てにくい問題が多く、難化しました。2015年に課程が変わってから2番目に低い点数となったため、平均点のアップが予想されます。

2024年は、文章を読み解く問題、図やグラフを読み取る問題が数多く出題されました。質量分析法によるデータの読み取りを題材にした目新しい出題もありました。平均点は54.8点(対前年:+0.8点)とわずかにアップしたものの、物理より8.2点低かったため、平均点はアップしそうです。


2024年は、音声情報とイラストや図表などの視覚情報を組み合わせて答える問題が出題され、場面に応じた聞き取りを要する実践的な英語力が問われました。平均点は67.2点(対前年:+4.9点)と7割に近づき、2016年に現行課程になった中で最も高い点数となりました。

2024年は、ペットボトルロケットの運動や導体紙上に生じる電場など、設定の把握に時間を要する探究的な問題が複数出題されました。平均点は63.0点で、前年とはあまり変わりませんでしたが、化学・生物より8.2点も高くなりました。そのため、平均点はややダウンしそうです。

2024年の地理Bは、基礎的な知識をもとに判断できる問題も多かったため、知識と現実の地理的事象を結びつけて定着させている受験生には考察しやすく、平均点も上がりました。新課程になり、地理的事象をとらえる理解力や、複数事項を結びつける思考力が問われるでしょう。
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