河合塾 藤田 貴志 先生
数学的読解力と計算力を向上させる独自の指導法を展開。認識に関する評価基準を取り入れた自己評価の仕組みを構築。高等学校の定期テストや実力テストにも双方向型学習が実現できる数学学習・評価支援システムを開発中。


・難しめの問題集
・解法まとめノート
実戦で安定して解法が浮かぶための対策を行おう。「最大値を求める」「不等式を証明する」など設問要求の種類に応じた解決手段を、全分野を横断して整理し、ノートにまとめる。効率の観点から、難しめの問題集で使い慣れたものを利用するとよい。目線を変えて取り組めば、新発見も大いに期待できる。夏休みが終わる頃には「時間制限さえ気にしなければ解法の選択肢を列挙できる」状態にしたい。

・網羅型の問題集
・模試でミスをした問題
解ける問題で点をとりこぼさないために、計算・図示・場合分けといった作業を速く正確に実行する力を強化したい。数学の学習は「考える」ことに時間を割きがちだが、解き方がわかった後の「作業実行」は得点に直結するため疎かにできない。使い慣れた網羅型問題集や、過去にミスをした模試の問題などを利用し、「自力で最後まで解き切る」訓練を行おう。慣れるまで反復することが重要だ。

・実戦演習型の問題集
・過去問
単元やテーマがシャッフルされた実戦型の問題集や過去問に取り組み、問題設定と要求内容を的確に把握する力を鍛えよう。単に数をこなすだけでなく、「~に注意していれば気づけたかも」といった振り返りを大切にし、次回以降は「〇〇が出てきたら、~に注意して読む」のような「独自の読解ルール」を模索すること。このような“読解時の着眼点”を研究することが数学的な思考力を高めていく。

「解法選択肢の整理」「作業力強化」「着眼点の研究」など目的別に時間を分けて取り組もう。解法の分類整理ノートは原則として毎日確認し、テーマも増やしながら、新しい解法選択肢があれば追加更新していく。一方で、作業力強化にもできるだけ多くの日数を費やしたい。あらかじめ解法を確認してから取り組めば、短時間で作業に集中できて効果が見込まれる。さらに、2日に1回は実戦型問題に取り組んで読解力と思考力を鍛えよう。


典型問題の演習と同時並行で思考力の強化を進める
典型問題を完璧にしたうえで、この夏休みにどこまで「思考力強化」に時間を割けるかが勝負。まずは解法知識のモレや単純なミスをなくすことが大前提であり、その対策は外せない。ただし、先を見据えると、難しめの問題で状況把握の力を鍛えたり解法を捻り出す訓練も、後回しにせず同時並行で進めたい。目安として1:1の割合で取り組むとよい。
弱点を克服し、典型問題を確実に解き切る力を伸ばす
この時期にむやみに難しい問題に手を出す必要はない。入試では結局、見慣れた“普通の問題”で差がつく。「おおよそ理解できた」で終わらせずに、「最後まで自力で正しく解き切る」ことが大事。模試で間違えた問題などのうち弱点と思われる部分については入念に見直しを行い、手を動かす工程(計算や図示など)は反復練習しておこう。
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