河合塾 鹿子島 康二 先生
現代文を中心に、国語科全般の授業を担当。モットーは「語学の才能=努力」で、わかりやすい指導は定評がある。『螢雪時代』特集記事の執筆のほか、「大学受験パスナビ」では入試問題の解説を執筆。


・古文単語の用語集
・古典文法と漢文のドリル
古文・漢文の知識事項を完全習得しよう。古文では重要単語と古典文法(助動詞・敬語・「な・に・ぬ・ね・なり・なむ・らむ」の識別が中心)、漢文では基本構文と基本的な句形(使役・反語・否定・疑問・受身・比較・限定・抑揚など)の知識を短文式のドリルを使って夏休み前半に習得し、後半から長文読解演習に進む準備を整える。古文単語は年内に3周するつもりで根気よく取り組むこと。

・難関大レベルの問題集
・現代文用語集
難関大の現代文は長大で、用語も難解だ。中堅大レベルの問題が簡単に解ける受験生でさえ読み通せないことも多い。この「難しさの壁」をクリアするには易しい問題を数多く解いてもダメで、志望校と同程度の難しさの文章と格闘するしかない。難関大レベルの問題集で抽象的かつ精緻な文章の論理を噛み砕き、不明なことばを用語集で確認するという作業に、時間のとれる夏休みに取り組みたい。

・演習済みの問題集
長文読解演習の復習として、現代文の要約や古文・漢文の部分的な訳(難読部を5行ほどでよい)を作ることを強くすすめる。これに取り組むことで、基礎力が飛躍的に高められるだろう。要約は記述式問題の要点をほぼすべて含むし、古文・漢文の現代語訳を行うと解釈や鑑賞の問題に対応する学力が養成できる。いずれも書き終えたら、使用教材の要約解答例や現代語訳と各部を照合するとよい。

古文・漢文は、前半は知識事項の習得、後半は長文読解による知識の定着確認を行おう。いずれも毎日30分ほどの時間を確保し、前半は短文式問題集で知識の習得、後半は知識の定着を長文読解演習で確認したい。不十分な項目については手持ちの教材で即座に補強すること。現代文は毎日1題の演習と本文要約(復習として20分ほど)をセットで行おう。古文・漢文も長文読解演習に進んだら、復習として20分ほどで現代語訳を行うとよい。


要約と現代語訳で記述式問題の基礎を固める
難関国公立大志望の場合は、上記の学習をそのまま実行したい。要約と現代語訳で記述式問題の基礎を固めることが重要だ。また、早稲田大では現代文で長大な記述式問題が、慶應義塾大では小論文で要約が必要になる。慶應志望の場合は古文・漢文の学習時間を他の学習に振り向けることになるが、早慶志望でも現代文の要約は必須の学習項目だ。
基礎点となる知識事項を夏休みの間に完璧にする
共通テストのみ受験の場合、要約・現代語訳の時間を他の学習に振り向ける。MARCH志望の場合は、受験形式によって古文・漢文の必要性が異なるので、上記の学習時間のうち不要な項目を他の学習に振り向けよう。いずれの場合も、秋からの過去問演習にスムーズに移行するために、基礎点となる知識事項を夏休みの間に完璧に仕上げたい。

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