『螢雪時代』アドバイザー 庄司 憲仁 先生
『全国大学入試問題正解 化学』の解答者であり、『螢雪時代』記事のほか、『10日間完成 文系のための分野別 センター化学基礎』(いずれも旺文社)、数研出版の教科書・チャート式など多数執筆している。


▶標準レベル問題集
▶参考書&資料集
理論分野のどの項目も自信を持って解けるようにするために、比較的時間のとれる夏休みを利用したい。まずは、苦手分野を的確に確認し、演習を繰り返すことで知識のヌケを補っておきたい。できれば得意になるまで進められれば最良だ。その後は、結晶・気体・溶液・平衡といった具合に、次第にレベルを高めていこう。さらに、無機・有機など他分野との融合問題にも挑戦してみるとよい。

▶暗記カード
▶教科書
無機分野では多種の化合物が登場するし、有機分野でも反応系統図など暗記すべき事項は意外と多い。理論分野でもこれらを必要とする問題は多い。暗記カードは既に作成済みと思うが、その暗記作業と並行して、項目の新陳代謝を進めていこう。陽イオンの系統分離や有機分野の反応系統図などは、最初に資料集で図・写真を見ながらイメージを覚えた後に、詳細な語句を暗記してくとよい。

▶ハイレベル問題集
▶大学別過去問集・入試問題集
気体・溶液などの理論分野では難問は比較的少ないが、反応速度や化学平衡などは自然対数やアレーニウス式の活用といった超難問も時折出題されている。こうした問題に対処するには、大学別過去問集や実際の入試問題を収録した書籍から難問を抜き出して次々と解いていくこと。また、その際に正答が得られたら終了ではなく、解法が他にもないかと研究する姿勢を貫いてほしい。

「夏を制するものは受験を制する」と言われるように、夏休みは苦手・弱点を克服する絶好のチャンスでもある。まずは、不安が残る項目や分野をなくすために、基本に戻って反復演習を行い、常に冷静な判断と深い考察を念頭に置きながら該当する分野の完全理解を目指そう。この時に注意すべきは、中途半端な理解で終わらせないことである。焦らず項目ごとに完成させてから、次の項目に移るようにしよう。


難問にも果敢に挑み、
得点を奪取できる実力をつける
入試で最低でも6割はとれる実力をつけておきたい。演習は、それに+αを確保するつもりで進めよう。化学に割ける時間はさほど多くないだろうが、少ない演習時間でも効果的で内容を濃くする工夫をしてほしい。そのためには、「考える」「理解する」を常に念頭に置きながら演習を進め、難問対応の問題集などで様々な解法を体験しておく必要がある。
演習を重ねて、標準問題なら
100%正答できるレベルを目指す
入試本番で出せる実力は6割程度と考えると、演習では標準問題ならスラスラと解けることが合格の必須条件になる。そのために、夏休みは演習を中心にしたスケジュールを立て、問題数をこなすよりも、常に「なぜそうなるのか?」を考えつつ解答・解説を読み込んで理解を深めよう。暗記などはスキマ時間を活用してコンスタントに進めていくとよい。
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