
新課程2年目となる2026年度の共通テストは、難化するとの予測もされている。では、そんな共通テストに対してどう備えるべきか、学習面とメンタル面から考えてみたい。河合塾で生徒指導や教材制作の豊富な経験がある網野輝也さんにお話をうかがった。
イラスト◎高村あゆみ

(あみの・てるや)河合塾入塾後、近畿地区校舎にて生徒指導に従事。首都圏校舎などを経て、KIESの前身となる教材制作部門へ。現在は河合塾の質の高い教材・模試・映像コンテンツ制作を支え、グループ外への事業領域拡大にも従事している。
2026年度の共通テストは難化するとの予測を見かけた受験生も多いのではないだろうか。河合塾グループの株式会社KIESで教材や模試の制作に携わる網野輝也さんは「受験生には、共通テストの難易に関する予測に一喜一憂しないようにしてほしい」と訴える。
「難化とはつまり、平均点が下がることです。仮に共通テストの平均点が下がったとしても、受験生がやることは変わりません。しっかり学習して、本番で実力通りに得点することを目指してください」と呼びかける。
ただし、26年度の共通テストが難化するという予測には、根拠があるのも事実だ。下の図表は、共通テストとその前身のセンター試験における、平均点の推移を示したもの(数字は河合塾推定値)。この中で注目したいのは、06年度から07年度への平均点の変化だ。06年度入試は前々回の新課程の初年度で、センター試験の英語にリスニングが新設されるなど、大きな変化があった。


網野さんは「翌年の07年度のセンター試験は、大きく平均点が下がりました。文系の5教科文系型(900点満点)では06年度の589点から557点に、理系の5教科理系型(同)では612点から564点にそれぞれ下がったのです。さらにさかのぼれば、97年度も3回前の新課程の初年度で、翌年の98年度には平均点が大きく下がりました。つまり、新課程入試初年度の翌年は平均点が下がる傾向があり、26年度の難化予測もこうした傾向を踏まえていると思われます」と解説する。
ただし、過去には例外的な年度もあった。15年度は数学・理科のみが先行して前回の新課程に移行し、16年度に全教科が新課程に移行した。この時は、15年度と16年度、そして16年度と17年度で平均点に大きな変化はなかった。
一方、26年度は、「歴史総合,世界史探究」など個別に難化が予想される科目もある。網野さんによると、各科目の平均点はおおむね得点率60%前後で推移しているため、25年度にそれより得点率が高かった科目は、反動で難化する可能性がある。また、地歴や理科など同じ教科内の科目で、科目間で点数に大きなばらつきがあった場合、平均点が高かった科目は翌年難化する可能性が高く、「歴史総合,世界史探究」がそれに当てはまる。
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