前期日程とは異なる試験が課される中期・後期日程の対策について、先生方にテーマ別のポイントを教えていただく。前期日程後も気持ちを切らさず勉強を続けよう!

前期日程後の切り替えは難題だ。前期の結果が出ないうちに対策を始めなければならないため、集中できなかったり、前期試験で燃え尽きたりするケースが例年多く見られる。
林先生は「意識してほしいのは、勉強や生活のリズムを前期試験までと変えずに維持することです」と指摘する。「それまで朝から学校で勉強していたのであれば、同じように続けることで、モチベーションを維持できます。卒業式後も制服を着用して勉強する、などもいいと思います。勉強に向かうユニフォームのイメージですね」と語る。「前期試験後に休みたくなる人が多いと思います。しかし、『納得できる合格通知をもらうまでは何も変えない』という意気込みで勉強に向かうのをおすすめします」と呼びかける。

小論文や面接対策のポイントとして、林先生は「必ず誰かに見てもらうこと」を挙げる。「小論文や面接は、学校の先生に対策をお願いするといいでしょう。小論文の添削を受けたり、模擬面接をしてもらったりという対策です。小論文も面接も、本人の意見や思いが客観的に伝わることが大切で、独力の対策には限界があります」と解説する。また、早期に対策を開始する重要性も指摘し、「前期試験後、すぐに対策を始めることで、先生の指導を受けられる回数を増やせます」と語る。
一方、現実的に対策が間に合うかという視点も必要。舞嶽先生は小論文の添削や対面の面接練習を重視しつつ、「小論文や面接は、付け焼刃の対策では難しいこともある。もし中期・後期日程で小論文や面接が課され、その配点が高い場合、出願先として適当かをしっかり検討することも大切です」と説く。

小論文や面接ではない、前期日程のような学科試験が課される場合に有効な対策について、林先生と舞嶽先生は「前期までと大きく変える必要はありません」と声をそろえる。
舞嶽先生は「これまで使ってきた参考書や、自分の中で確立された学習スタイルを信じて、最後まで志望校対策をやり通すことが大切です」と呼びかける。「気分転換で勉強の場所を変えるくらいはありかもしれませんが、焦って何かを変えるよりは、迷わずそれまでの自分を信じることです」と強調する。
林先生は「学科試験の場合、やることは前期とあまり変わりません。前期試験後に少しでも早くスタートを切り、過去問の対策を入念にやりましょう。前期試験までで学力は十分仕上がっていると思うので、過去問で出題傾向や時間配分などに慣れることが対策のポイントです」と語る。

前期日程の結果がわかるまでの期間、そして結果がわかり不合格を受け止めて対策を継続しなければならない期間、モチベーションを維持するのは至難の業だ。舞嶽先生も林先生も、モチベーション維持のためには「中期・後期日程も、本当に行きたい大学に出願することが大切」との意見で一致する。
さらに、舞嶽先生は「友達には、『自分は中期・後期日程まで頑張りたい』と事前に伝えておくことをおすすめします」と語る。「周囲に学校推薦型・総合型選抜や私立大の入試で合格を決めている人が多い場合、同じように過ごすことは難しいと思います。ただ、友達との何気ない会話や交流はリフレッシュになります。友達付き合いを完全にシャットアウトするのではなく、事前に気持ちを伝えておき、中期・後期日程の対策に影響がない程度に付き合えるといいでしょう」と説明する。

集団討論の練習を通じて大きく飛躍!
中期・後期日程では、複数の生徒が特定のテーマについて意見を交わす集団討論が課される大学がある。林先生が過去に指導したある生徒は、当初は寡黙な印象だったため、「討論には向いていないかもしれない」と心配したという。しかし、最終的には見事合格。その生徒は「同級生と社会的なテーマについて討論するのが少しずつ楽しくなっていった。自宅でも家族と時事問題や社会問題について話すようになった」と語っていたという。林先生は「短い期間で急速に伸びた生徒でした。その経験は、試験の終了後も財産になるはずです」と力を込める。
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