
まもなく私立大一般選抜の受験シーズンが到来。残された時間は少ないが、効果的な対策で得点をさらに伸ばし、合格点をクリアしたいところ。そこで、難関私立7大学の「英語」について、三浦淳一先生に、試験までの直前対策の戦略と得点アップにつながる最終攻略ポイントをアドバイスしていただいた。

みうら・じゅんいち◎予備校や進学校での大学受験指導のほか、映像授業でも活躍中。旺文社『全国大学入試問題正解 英語』の解答者で、『全レベル問題集 英語長文①~⑥』『入門英語長文問題精講』(いずれも旺文社)など、多数の著書がある。

読解問題の文章の長さはそれほどでもないが、大問数が多いことが共通点として挙げられる。さらに、選択肢の情報量も概して多いため、設問処理に時間を要し、時間内に解き終えるのに苦労するだろう。一部の学部で文法・語法問題(正誤問題)や自由英作文が出題され、これもまた難易度が高い。
早稲田は文章だけでなく、設問の選択肢の語彙レベルが高い。単語集掲載の単語を完璧にするのは当然として、過去問や模試で出会った語彙も積極的に覚えよう。空所補充問題のウェートが高い学部が多いので、内容把握が問われているのか、単なる語彙の問題なのか、文法・語法の知識が絡むのかなど、選択肢を切る視点の確認をしよう。法・社会科学・人間科学では文法系の正誤問題が出るので、これらの志望者はその練習も欠かせない。
最終攻略ポイント1
設問の先読みでメリハリのある読み方を確立する
どの学部も語数が非常に多く、情報処理のスピードが合否を左右する。学部によっては総語数が3000語を超えることもある。まずは本文より先に設問を読む手順を徹底し、「どんな情報を探すか」を明確にした状態で英文に入ることが必要になる。段落番号が付く学部は、段落ごとに目的を持って読むこと。長文で迷子にならないために、読みながらキーワードへのマーク付けを習慣化しよう。常に同じ手順で読むことで、得点が安定する。
最終攻略ポイント2
過去問の反復で「形式」に慣れ、処理パターンを体得
まるで別の大学のように、学部間で出題形式がまったく異なるのが早稲田の特徴だ。整序(語句/文)、空所補充(語句/文)、会話文、資料読解、要約、自由英作文など、きわめて多種多様。形式への慣れが最重要と言える。政治経済の資料読解や、理工系の複数パッセージ、文・文化構想の要約などは、実戦演習を積まないと対処できない。過去問を繰り返し解き、形式を知っているだけではなく、形式に最適化した読み方・考え方になるまで訓練したい。
最終攻略ポイント3
自由英作文は学部ごとのニーズに合わせて型を作る
自由英作文は、出題される学部では合否を左右する問題となる。政治経済の大問3、法のWRITING SECTION、国際教養の大問4・5、いずれも文章構成力と英語表現の精度が求められる。意見論述型では〈主張→理由→具体例→結論〉、資料説明型では〈資料の概要→発見・指摘→考察〉という流れで書けるよう準備しておきたい。時間が限られるため、答案を書き始める前に短時間(1分以内)で構成メモを作れるよう練習しておこう。
最終攻略ポイント4
正誤問題は3ステップの対策で短期集中攻略を
法・社会科学・人間科学で出題される文法・語法の正誤問題。「誤りなし」を含む形式は、他大学ではほぼ見られない、特徴的なものだ。表層的な学習しかしていない受験生には太刀打ちできないだろう。対策は、(1)各文法単元の体系的復習、(2)正誤問題だけを集中的に解く、(3)「なぜ誤りなのか」「どう訂正すれば正しいのか」を説明できるようにする、という3ステップで取り組もう。問われるポイントは限られるので、短期集中で攻略しやすい。
最終攻略ポイント5
読解の核心である「言い換え」を見抜く力を鍛える
ほぼ全学部で下線部言い換え問題と内容一致問題が出題される(特に国際教養の言い換えは難問)。未知の語句に下線が引かれている場合、文脈から意味を推測・絞り込みできるかが勝負。パラグラフ内の論理構成など展開をとらえる練習に加え、語根・接頭辞・接尾辞といった語源に関する知識を身につけるのも効果的だ。内容一致問題も本文と表面的にはまったく異なる表現が正解となる場合が多く、言い換えのパターンを研究しておく必要がある。
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