ZEN Study 三浦 淳一 先生
予備校や進学校での大学受験指導のほか、映像授業でも活躍中。『全国大学入試問題正解 英語』の解答者であり、『全レベル問題集 英語長文①~⑥』『入門英語長文問題精講』(いずれも旺文社)など、多数の著書がある。

国公立大・私立大の入試直前期は、新しい問題集や参考書に手を出してはいけない。これまでに学習してきた内容を整理し、得点につながる形で完成させることが最重要だ。特に難関大では、語彙の知識、文法・語法の理解が曖昧な状態では、高得点は望めない。直前期は、これまでに解いてきた過去問や模試で間違えた問題、部分点にとどまった記述答案を徹底的に見直してほしい。それにより失点の原因を可視化し、新たに見つかった弱点を1つずつ克服することで得点力を着実に伸ばし、合格点を勝ち取ってほしい。


下線部和訳での減点は、①文構造を把握できていない、②訳し漏れ、③単語の訳ミス、が三大原因だ。特に、①は大幅減点を免れない。記述説明問題での減点は、①まとめるべき箇所を間違えた、②まとめた箇所は正しいが内容把握が不十分、③必要な要素が欠けているか不要な要素が入っている、が三大原因だ。これまでに解いた問題を見直し、減点の原因を徹底分析しよう。

内容一致問題では、正解の選択肢ほど本文と異なる表現が用いられることが多い。類義語・同意表現の知識が不十分だと、本文の内容把握ができても正解にたどり着けない。下線部言い換え問題のように、直接的に同意表現の知識を問う出題形式はなおさらだ。単語集・熟語集は見出し語と訳語だけではなく、掲載されている類義語・同意表現まで丁寧にチェックしよう。

語彙力に不安があると未知の単語を覚えようとしがちだが、直前期にこのようなやり方は効果が薄い。もちろん、知っている単語の数が多いほうが有利に違いないが、入試問題でよく問われるのは、基本的な単語の「第2の意味」「第3の意味」のほうだ。また、可算名詞と不可算名詞では意味が異なる語、複数形にすると意外な意味を持つ語なども要注意である。
本番よりも厳しい条件での実戦演習が効果的
復習を柱としつつ、実戦感覚を養うための演習にも取り組もう。漫然と数をこなすのではなく、志望校の過去問や類題を使い、時間配分や解答手順の確認など、目的意識を持って行いたい。効果的なのが「試験時間を10分短くする」「騒がしくて集中しにくい場所で解く」など、本番より過酷な条件下で演習すること。出題形式が類似している上位大学の問題を解くのもよい。短期間での実力伸長のためには、ある程度負荷をかけて鍛える必要がある。
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