「変革を担う女性の育成」を使命に
津田塾大学は質の高い4年間を約束します
津田塾大学は、「個性を重んじる少人数教育と高度な英語教育により、高い専門性と豊かな教養を身につけたオールラウンドな女性を育成する」という創立者・津田梅子の理念を、創立以来120年以上にわたり受け継いできました。
津田塾大学の教育の特色は、少人数制のセミナーや充実した語学教育、専門性を深められるコース制、所属学科・コースにとらわれず興味にあわせた科目を履修できる柔軟なカリキュラムなどが挙げられます。なかでも定評がある英語教育は、英語力と専門知識が相乗効果をもたらすようカリキュラムが組まれており、1~2年次に「聞く、話す、読む、書く」の4技能を徹底的に学び、3~4年次ではそれらを応用して「英語で考え、英語で発信する力」を養います。
さらに本学では、学生が主体的に学びをデザインし、大学での学びとは異なる場に身を置くことによって新たな視点を得るために、学外学修にも力を入れています。必修科目がない第2タームと夏季休暇期間等を利用し、海外サマープログラムやインターンシップ、ボランティアなど、多くの学生が学外でさまざまな経験をしています。学外での体験は、考え方や価値観を刺激し、新たな思考力を育み、その後の大学での学びに指標を与え、将来の進路を考えるきっかけにもなっています。
本学の進路・就職支援は、学生一人ひとりに向き合い、教職員はもちろん、進路を決めた4年生や社会で活躍するOGを含めて大学全体が一丸となって行います。授業やセミナーを通して培う「自分で考え、行動する」力が就職活動にも大きく影響しており、就職決定率は96~99%の範囲で推移しています。96.6%の学生が第一志望、第二志望の企業に就職。大学での学びを社会に還元したいと、総合職・専門職に就く学生が多いのも特徴です。卒業生は、企業をはじめ教員や公務員、非営利団体など多彩な分野で活躍し、その実績から社会で高い評価を得ています。
津田塾大学はこれからも時代の要請に応え、新たな道を開拓していく女性を育成していきます。
東京女子大学は進化するリベラルアーツ教育で
「専門性をもつ教養人」を育成します
東京女子大学は、北米のプロテスタント諸教派の支援をうけ、1918年に新渡戸稲造を初代学長として開学しました。以来、今日まで、キリスト教精神に基づくリベラルアーツ教育を実践してきました。
東京女子大学が進めるリベラルアーツ教育は、単に広く学ぶことを目指しているのではありません。これまでも、「専門性をもつ教養人」の育成に向けて、教養教育を学びの基盤に据えた形で専門教育を位置付け、キリスト教的な理解に基づく人間性の総合的な陶冶、人格の形成を目指すところに目標を置いてきました。つまり、「全学共通カリキュラム」と教養教育に深みを加える錘(おもり)としての専門教育を「学科科目」として設定し、この両者によって「専門性をもつ教養人」を育成する本学独自のリベラルアーツ教育を実践してきました。2024年度から2か年に渡って行う教学改革では、こうした理念を時代や社会の要請に応える形で練り直し、教育課程と学科構成に落とし込みます。社会のデジタル化、グローバル化の進展、成年年齢の変更等、社会は大きく変化しています。このような流れを受けて、「デジタル」「市民教育・金融教育」「グローバル」という3つの柱に特に力点を置き、教学改革と学科再編に取り組みます。
2024年度には全学共通カリキュラムの大胆な改革、情報数理科学専攻の立ち上げ、経営学分野の強化を実施します。全学共通カリキュラムに新設される「知のかけはし科目」では、異なる学問領域の教員2名がティーム・ティーチングで同じテーマを論じ合い、学生を巻き込んで議論します。卒業生が出会う世界は、既存の枠組みを超えた問題に満ちているからです。この科目を通して、未知の問題に対応する力を高めます。また、昨年度より副専攻として導入していた「AI・データサイエンス科目」の学びを全学共通カリキュラムに組み込み、必修化します。単にデータの処理方法を学ぶだけでなく、専門とする分野で自分の研究の目的を遂行する手段としてデータを使う力を全ての学生に修得してもらうことが目的です。また、英語での自己表現力を伸ばすために英語科目を強化します。ライティングを通じてクリティカルシンキングを鍛えるほか、実践的なディスカッションスキルと表現を学ぶ授業を必修とします。
経営学分野のさらなる強化も図ります。政治・経済における男女格差が大きいわが国の現状からすれば、今こそ女子大学でリーダーシップの経験を持つことが大切です。新しい日本の女性リーダーを育成し、広く社会に送り出したいと考えています。
卒業生は様々な分野で活躍しています。学生の努力ときめ細かなキャリア支援により、本学の就職率は過去7年間99%以上を維持しています。また、2022年度は「企業の人事採用担当者だとしたら気になる大学・卒業生が魅力的な大学(大学通信調べ)」で全国女子大学1位となり、高い評価を得ています。キャリア・センターでは、年間150日を超える各種行事の実施、毎日キャリアカウンセラーによる個別相談(予約制、毎日実施)、センター職員が担当をもち学生一人ひとりを支援する体制、など、学生が自信をもって社会に巣立てるような就職支援を提供しています。100年の伝統が生きるOGの就職セミナーや、YouTube、AIの活用など、伝統と革新を両立したキャリア支援が強みです。
日本女子大学は2024年に建築デザイン学部を開設、
文理融合を推進する6学部15学科の女子総合大学へ
日本女子大学は、1901(明治34)年、成瀬仁蔵により日本で初めての組織的な女子高等教育機関として創設されました。建学以来の伝統ある家政学部、多くの文学者やジャーナリストを輩出した文学部、全国に先駆けて開設した人間社会学部、私立女子大学では唯一の理学部に加えて、2023年度に「脱教室・脱キャンパス型」の新しい学びで「越境力」を育む国際文化学部を開設、そして2024年度に家政学部住居学科を基にした「建築でかなえられることのすべてを―『住まう』人のための建築デザインを学ぶ」建築デザイン学部を開設し、6学部15学科となる女子総合大学です。2025年度には、生活者の視点を重視して『食』を科学的に学ぶ食科学部(仮称・構想中)の開設を予定しています。
各学部とも少人数の演習を重視した質の高い授業が特色で、卒業論文(卒業研究・卒業制作)は全学科必修です。学際的に提供するカリキュラムは約3,000科目あり、学部を横断的に学べる自由選択科目も充実。他学部や他学科の科目を履修することで幅広い教養を身につけることができます。入学時から教員によるアドバイザー制度を取り入れ、少人数による教育を実施するなど、こまやかに学生を支援しています。
キャリア教育は「キャリア」を「生き方」としてとらえて実施しており、加えて各種ガイダンスや個別支援など実践的な就職支援プログラムも展開。2023年3月卒業生の就職率は99.1%、内定先企業に対する学生の満足度は98.5%と高い実績であり、「就職に強い日本女子大学」の定評を確かなものにしています。
大学卒業後に就職しても育児や進路変更で離職した女性に「リカレント教育課程」を開講、再就職を支援し、女性が生涯を通じて学び続けるための環境を提供しています。
また、創立者の教育理念を集約した三綱領「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」の精神に則り、社会の適正な発展に貢献するために2020年4月に「社会連携教育センター」を設置。学外の産学官組織や地域社会等と連携をとりながら、学生の学びの成果や本学の研究開発成果を社会に還元していきます。
創立120周年を迎えた2021年4月、山の手線内という都心にありながら緑豊かな創立の地・目白キャンパスに、全学部と大学院全研究科を統合。新しいキャンパスのグランドデザインを手がけたのは、本学卒業生で世界的な建築家の妹島和世氏です。成瀬の教育方針である「自学自動」すなわち自ら学び、自ら行動する学修姿勢を育む環境が整い、多様な連携のもと、学修環境をより充実させ、学際的な学びや研究をさらに深めていき、文理融合の教育を推進しています。
「私が動く、世界がひらく」--日本女子大学は、多様で非連続に変化する社会において、新しい明日を共に創る人材を育てています。