文中、共通テストは「共テ」と略。「共テ併用」は、共テの成績と大学の独自試験を組み合わせた方式。学部・学科名は原則として略称とし、例えば「医(看護)」のように記載。入試方式・日程等も略称とし(例:一般選抜前期日程→一般前期、共テ利用入試前期→共テ利用前期)、変更点は「24年→25年」で表記した。また、誌面の都合上、学科単位の変更、ほぼ変更のない大学は、原則として割愛した。
◎英語外部検定利用の表記について
出願資格=大学(学部・学科)が指定する基準(スコア・級)をクリアすれば出願でき、あとは英語以外の科目を受験し、その得点で合否が決まる(単に出願資格の場合もある)。
得点換算=大学(学部・学科)が指定する基準(スコア・級)をクリアすれば、英語を満点(または一定の得点)と見なして換算する。その他の入試科目の得点と合算し、合否を判定。
加点=スコアや級ごとに設定された得点に換算し、満点を超えない範囲で合計点に加える。共テや大学独自で実施する英語の受験が必要。
●金沢工業大
①一般選抜で「都道府県選抜試験」を新規実施。/②一般試験Aが「3→2教科」に軽減。
●岐阜聖徳学園大
一般選抜を「A〜C日程→前・後期」に再編し、前期で基礎科目方式を新規実施。
●愛知大
法・経済・経営・文(心理)・地域政策(食農環境)の数学重視型入試で、配点を「国語・英語各100点→50点」に変更(数学は200点で変更なし)。
●愛知医科大
①医で共テ利用後期を廃止。/②看護で共テ併用型を新規実施(共テ2教科、独自2科目)。
●南山大
①理工の共テ利用前期で5→6教科型に増加(情報を追加)。/②国際教養の共テ利用前期で3教科型を新規実施。
●日本福祉大
共テ利用前期で全学部出願型(3教科型)を追加。
●藤田医科大
医療科学(医療検査、放射線)の一般前期でB日程2科目型を新規実施。
●名城大
①共テC方式前期で、法・農・薬は5教科型を新規実施し、農の4教科型を3教科型に軽減。/②法・外国語・人間・都市情報・農・薬の一般A・F・K方式が英語外部検定利用可能に(外国語=加点、その他=満点に換算)。
●京都産業大
理・情報理工の一般前期で「情報プラス方式」(情報必須の3科目判定)をオプションで追加。
●京都橘大
①一般前期A日程(従来は3科目)に2科目方式、同B日程(従来は2科目)に3科目方式を追加。また、両日程の3科目方式の合格者対象に、3種の特待生制度(たちばな超AI時代特待生< 工- 情報工が対象>、S特待生、特待生)を新設。/②一般前期A~C日程に共テ併用方式を追加。
●京都薬科大
薬で一般後期(2教科型)を新規実施(2月下旬実施)。
●同志社大
グローバル・コミュニケーションで共テ利用方式を新規実施する。
●同志社女子大
①一般前期で共テプラス方式を新規実施。独自3教科のうち高得点2教科と共テ1科目で判定する。/②全学の共テ利用入試で英語外部検定が利用可能に(得点換算。24年は学芸-国際教養のみ)。/③生活科学(食物栄養科学)の一般前・後期で国語から古文を除外し、食物科学専攻の一般前期に2教科型を追加する。
●佛教大
①一般B日程3科目型、共テ利用前期で「英語民間試験方式」を導入。/②共テ利用の募集人員を前期50人→75人、後期17人→37人に増加。
●立命館大
①産業社会・経営・映像・食マネジメント・情報理工・理工・生命科学(生命情報)の2月入試の共テ併用方式で、共テの情報Ⅰが必須の「情報活用型」を新規実施。一方、情報理工ではISSE 方式を廃止。/②共テ利用3月選考(後期型)で、文・法・政策科学・経営・国際関係・映像・食マネジメントは5教科型・3教科型を、産業社会は5教科型を、薬は3教科型を廃止する。
●龍谷大
①社会を「滋賀県大津市→京都市伏見区」にキャンパス移転。/②社会の共テ利用前期で数学1教科方式を新規実施。
●藍野大
①看護学部を開設予定。/②医療保健学部に「健康科学科」を増設予定。
●追手門学院大
①一般選抜の学外試験会場に名古屋を追加。/②一般最終日程で数学重視型を新規実施。
●大阪医科薬科大
薬の一般入試Bで3→2科目に軽減(英語を除外、数学が選択→必須)。
●大阪経済大
国際共創で共テ利用前期C方式を新規実施。
●大阪工業大
①工(生命工)・情報(データサイエンス)の一般入試で文理型を新規実施。/②共テ利用前期C日程・後期C日程で「文理5科目総合型」を追加。
●大阪歯科大
①歯・医療保健・看護の一般選抜で全学部日程を新規実施(英語外部検定利用可)。/②医療保健の一般前期で面接を除外。また、一般後期で「学科2科目→小論文」に変更。
●関西大
①ビジネスデータサイエンス学部を開設予定。/②システム理工学部に「グリーンエレクトロニクス工学科」を増設予定。/③全学日程1の2教科型(英語外部試験利用方式)で、利用方法に「加点」を追加(従来は出願資格)。
●関西医科大
①医で地域枠を「推薦型→一般前期」に移行。/②看護の一般3教科型で活動実績報告による加点制度を導入(最大5点)。/③リハビリテーションの一般2教科型を「2教科型プラス」に変更、提出物の活動実績PR書の点数化(20点)を追加。
●近畿大
①医を「大阪府大阪狭山市→同堺市」にキャンパス移転(25年11月)。/②情報の共テ利用前期で6教科7科目型、中期で4教科4科目型、後期で3教科3科目型を追加。/③建築の共テ利用中・後期で5教科7科目型を追加。/④共テ利用中期の出願締切日を「2/1→2/10」に繰り下げる。
●森ノ宮医療大
①一般前・後期で面接を廃止。/②共テ利用選抜で面接併用型を廃止。
●大和大
共テ利用前期で、教育・保健医療・情報が7科目型、政治経済・社会・理工が8科目型を導入。
●関西学院大
①全学部の共テ利用1月出願で8科目型(情報必須)を新規実施。/②理・工・生命環境・建築の共テ利用1月出願で3教科型(英語資格・検定試験利用も)を新規実施。/③商の共テ利用3月出願で英数3科目型を廃止。/④人間福祉の学部個別日程で英語・国語型を廃止し、傾斜配点型を新規実施。/⑤社会・教育の学部個別日程で英数日程を新規実施。/⑥生命環境(生命医科学)が、専攻別募集(生命医科学、発生再生医科学、医工学)から学科一括募集に変更。
●甲南大
①一般前期の試験日程を「2/1~5→1/30~2/1、2/4・5」に変更、一般中期を「2/9→2/17・18」に繰り下げる。/②法・経済・経営・マネジメント創造・理工で一般後期を廃止。/③一般前期を3教科に統一(従来の2教科型は廃止)。/④一般中期を3→2教科に軽減。/⑤グローバル教養学環で一般中期を新規実施。/⑥共テ利用前期で、フロンティアサイエンスが5科目型、知能情報が6科目型を新規実施。/⑦理工(物理)で共テ利用後期を新規実施。
●神戸学院大
一般前期で2科目評価型(3科目受験必須)、後期で1科目評価型(2科目受験必須)を導入。
●神戸女学院大
①「150周年記念 共通テストスカラシップ制度」を新設。新規実施の共テ利用スカラシップ5科目型で大学指定の得点率を上回った入学者は、授業料等の半額を2年間減免(入学後の成績により延長あり)。/②共テ利用後期を廃止。
●神戸薬科大
一般前期で110人→80人に募集人員減。
●兵庫医科大
①リハビリテーションで一般後期を新規実施。/②薬の一般後期で「英語→小論文」に変更。
●武庫川女子大
①一般前・後期で「英語外部検定利用型」をオプションで追加。/②共テ利用後期を新規実施(従来の一般Dは「共テ利用前期」に名称変更)。
●岡山理科大
①一般前期A日程3科目型・B日程2科目型で「高得点科目重視型」を導入。/②共テ利用Ⅰ期で5教科方式(6科目型)を追加。
●川崎医療福祉大
一般前期の募集人員を、学部ごとに「医療福祉62人→44人、保健看護36人→18人、リハビリテーション56人→36人、医療技術88人→52人、医療福祉マネジメント44人→36人」に削減(総合型の募集枠拡大<大学全体で421人→518人>による)。
●広島国際大
全学で一般中期を廃止。
●松山大
人文(英語英米文)の一般Ⅰ期で3→1科目(英語のみ)に軽減。
●九州産業大
①一般前期で、生命科学が文系を、人間科学・経済・芸術が理系を新規実施。/②建築都市工(住居・インテリア)で実技前期を新規実施。
●産業医科大
①産業保健(看護)の一般A方式で、2次の国語を小論文に変更。また、2次の学外試験場を新設(東京)。/②産業保健(産業衛生科学) の一般A方式で、2次を学科2科目→面接に変更。
●日本赤十字九州国際看護大
①共テ利用Ⅲ期(3月出願)を新規実施。/②共テ利用Ⅰ・Ⅱ期で面接を廃止。
●福岡工業大
共テ利用前期をA ・Bに複線化。Aは従来の前期と同じ、新規実施のB(情報型)は情報必須。
●立命館アジア太平洋大
①一般前・後期で英語外部検定を新規利用(得点換算)。/②共テ方式、共テ併用方式、共テ+面接方式で、英語外部検定の利用方法を「満点と見なす→段階的な得点換算」に変更。/③共テ+面接方式で共テの基準点(60%以上)を廃止する。
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