合格難易度① 共テ得点率
意味 合格者数と不合格者数がほぼ同数のボーダー得点率
河合塾では、前年度の共テ受験者の入試結果調査から合否分布を作成し、合格者数と不合格者数がほぼ同数になる「共テの得点率」を合格難易度に設定しています。図2の大学は共テよりも2次の配点が高いため、合格者と不合格者が混在する得点帯が広く存在します。この場合、ボーダー得点率を下回っていても、2次の結果次第で十分逆転の可能性があります。一般的に2次の配点ウエートが高いほど合否が混在する範囲は広くなります。一方、私立大学に多い独自試験を課さない方式では、図3のようにある得点を境に合否がはっきり分かれます。
活用 得点率の単純比較はダメ。入試科目・配点も要確認
ボーダー得点率は、入試日程・方式別に教科・科目、配点に従い設定します。そのため、得点率のみを比較して、得点率が高いほうが「難しい」と判断するのは正しくありません。例えば、同じ学科でも、A大学の入試科目は5科目、B大学は3科目だとします。すると、A大学は5科目、B大学は3科目での難易度として設定しますので、両者のボーダー得点率には差異が生じます。一般的に必要な教科・科目数が少ないほどボーダー得点率は高くなるため、ボーダー得点率を活用する際は、入試科目や配点と合わせて確認する必要があります。