紐解く“新傾向”
「問題作成方針」を見てみよう
問題作成方針:大学入試センターが発表している、共テの問題を作成する際の意図や目的を示したもの
要約!
基本的な方針(全科目共通)
- 深い理解を伴った知識の質を問う
- 知識・技能や、思考力・判断力・表現力を駆使して解答する力を重視する
- 科目の特質に応じ、社会や日常の課題を発見→解決するような問題を設定する
- 特定の事項や分野に偏らないような出題をする
- 知識・技能や、思考力・判断力・表現力を問うため、教科書等にない資料等を扱う場合がある
教科別にまとめると…
国語
目的や場面等に応じて情報を的確に理解したり、効果的な表現を工夫できる力を求める。言葉による記録、要約、説明、論述、話し合い等の言語活動を重視する。
地理歴史
科目に関わる事象を多面的・多角的に考察したり、課題解決に向けて構想する力を重視する。知識や資料をもとに推論・考察したり、根拠を示したり検証する出題を検討する。
公民
現実社会の諸課題解決に向けて、公共の基本的原理を活用して、多面的・多角的に考察したり構想する力を求める。多様な資料や対話から考察するような出題を検討する。
数学
問題発見・解決の過程を重視し、図表、グラフ等、目的に応じて数学的な処理をする力、結果を活用・考察する力を求める。日常生活や社会で数学を用いる出題を検討する。
理科
科学の概念や原理・法則への理解をもとに、観察や実験を通して事物・事象を探究したり、課題解決に向けて考察・推論する力を求める。資料やデータを活用する出題を検討する。
外国語(英語)
リーディング形式・リスニング形式の問題を通して評価する。的確に理解する力に加え、理解した情報を整理・判断する力を重視する。CEFRのA1~B1レベルを目安とした問題を作成する。
情報
社会や身近な生活の中の題材、資料内の事例・事象について、情報と情報技術を活用した問題の発見・解決に向けた活動の過程や、情報社会と人との関わりを重視した出題を検討する。
共通するキーワード
的確な理解/問題発見/課題解決/活用する力/考察する力/多面的・多角的/日常生活/情報/データ/資料
実践的な場面を想定した問題が多いので…
と、読む量がとにかく多い!