共通テストQ&A
Q:共通テスト8割に到達できない人の共通点は?
小川先生:ミスの癖を分析できていない
笠井先生:解答の正否の理由がわかっていない
この記事のテーマは「共通テストで8割を目指せる受験生の共通点」だが、「8割に届かない受験生の共通点」はあるか、笠井先生と小川先生に質問をぶつけてみた。すると、2人のベテラン先生から近い答えが返ってきた。
小川先生は「ミスの癖を分析できていないこと」を挙げる。「なぜ失点したのかという自己分析が不足していると、高得点を目指すのはなかなか難しいでしょう。失点の原因を分析して、同じミスを繰り返さない姿勢が高得点につながります」と語る。
笠井先生は「解けた問題と解けなかった問題、それぞれの理由がわかっていないこと」を挙げる。「最難関の大学に合格するような受験生は、たとえば定期考査で2点落としてしまったなら、なぜ自分がその2点を落としたかしっかり理解しています」と説明。「高得点を目指すならば、解けた問題であっても、なぜ自分はその問題を解けたのかと理由を分析することが大切です」と話す。
Q:共通テストでさらに高得点を目指すには?
小川先生:科目への本質的な理解が必要
笠井先生:納得いくまで突きつめられるか
最後に、共通テストで8割よりさらに上の高得点を目指すために必要なことについても、先生方に聞いてみた。小川先生は「数学という科目の本質的な理解が求められます」と指摘。「共通テストに対応した対策は重要ですが、難しい問題になると、2次試験で求められるような力も必要です」と語る。「これまで2次試験対策を中心にしていた人は、共通テスト対策に切り替えた当初は得点が伸びず焦るかもしれません。ただ、2次試験対策は共通テストにも通じるので、解けなくても不安にならないでください」とメッセージを送る。
笠井先生は「ミスした原因を納得いくまで突きつめることが大切です」と話す。「失敗から学ぶことはとても大切で、自分がなぜ間違えたかを理解し、どうすればよかったか納得しておくことが、次に問題を解く際の指針になります。高得点を目指すなら、同じ失敗を繰り返さないよう、次に生かす視点を持って新しい問題に向かう姿勢が大事です」とアドバイスする。
この記事は「螢雪時代(2024年12月号)」より転載いたしました。
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