習慣 その1 腹式呼吸
横隔膜をより大きく動かすことで副交感神経がスイッチON!
緊張したら、深呼吸や腹式呼吸など、ゆったり深く呼吸するとよいとよく言われる。これは、日中、多くの人が行う胸式呼吸より、腹式呼吸のほうが横隔膜を大きく動かせるから。横隔膜に張り巡らされた自律神経のセンサーが刺激されて副交感神経を優位にするスイッチが入り、気持ちがリラックスする。さらに、交感神経が優位の時に縮まっていた毛細血管が緩み、体の隅々に酸素や栄養素を届けることができる。
勉強の合間におすすめの「基本の腹式呼吸法」と、心身を落ち着かせる効果が高い「4・4・8呼吸法」、さらに仰向けになることで下半身が重力から解放されてリンパが流れやすくなる「リンパを流す呼吸法」を紹介しよう。
① 体の力を抜いて椅子に座り、お腹と胸の動きを感じながらゆっくりと鼻で深呼吸。
② おへその上あたりに手の平を当てた状態で、鼻から息を吸う。この時、お腹が少しふくらむのを意識する。
③ お腹が少しへこみつつ、胸が上がるのを感じながら、鼻から息を吐く。
④ ②~③を数回繰り返す。
① 上で紹介した「基本の腹式呼吸」を数回繰り返して、まずは呼吸を整える。
② ゆったりとリラックスして、お腹をふくらませながら4秒間かけて鼻から息を吸う。
③ そのまま4秒間、息を止める。
④ 8秒間かけて鼻から細く息を吐ききる。最後は下に向かってお腹を絞るように意識する。
⑤ ②~④を4回繰り返す。
① 仰向けに寝る。
② お腹の筋肉が緩むように、膝を軽く曲げて立てる。両手をお腹に軽く当てる。
③ 5秒間ほどかけて息を吸う。お腹をふくらませるように意識するのがポイント。
④ 10秒間ほどかけて息を吐く。この時、お腹がへこむことをしっかりと意識する。
⑤ ③~④を繰り返す。