その1
脳のピーキング
1:追い込む勉強は2週間前までに
脳のピーキングを行うには、あえて意識的に脳にストレスを与える期間が必要です。試験の2週間前までは、苦手科目の穴を埋めるように、徹底的に厳しい勉強に取り組みましょう。
一方、試験まで残り2週間となったら、これまでに覚えたことを思い出すような学習に切り替えます。すると、脳はストレスから解放され、スラスラと問題が解ける感覚になります。この状態のまま試験本番を迎えられれば、能力を存分に発揮できます。
2:メリハリを生む時間制限学習
時間制限を設けた勉強で、試験時間への耐性を身につけましょう。人間の脳は短時間のほうが集中できるものですが、中には試験時間が3時間を超える大学もあります。なので、試験時間中ずっと集中し続けるトレーニングが必要です。やり切った経験があることとないこと、再現性が高いのは、経験があることのほうです。普段から長時間の集中に慣れておきましょう。
また、休憩と集中のメリハリをつけることで、休憩時間に脳が効率良く休めるため、心も体も疲れにくく、学力も上がりやすくなりますよ。
3:習慣化が大事!スタートダッシュ練習で本番力↑↑
時間制限学習と似ていますが、これはスタートダッシュを決める練習。試験本番は「始め!」の合図とともに全力を出しますから、ウォーミングアップなしで試合をするようなものです。なので、「アップなしで試合をする」練習を、1か月前からしておきましょう。タイマーをセットして、合図と同時に集中して問題に取りかかる習慣をつくります。休憩との切り替えが曖昧な勉強を続けていると、脳がその環境に慣れ、試験本番も最初の10分は調子が出ない状態で、受けることになってしまいますよ。