その2
心のピーキング
1:イメトレで自己効力感アップ
イメージトレーニングは、自己効力感を上げてくれます。自己効力感は、不安を軽減する効果があります。イメトレで想像するのは、「試験本番で、苦労しながらでも粘り強く問題を解き、成功する自分の姿」。このイメージを事前に固めておくことで、本番で難問に出会っても、動揺することなく問題に向き合えます。「スラスラ解ける自分」だと、スラスラ解けなかったときに動揺してしまうので、避けましょう。
合格した自分の姿を想像するのも、神経伝達物質であるドーパミンが分泌されるのでオススメ。ドーパミンは、記憶力を上げ、脳の情報伝達を活発にしてくれます。
2:気持ちのモヤモヤは捨てられる!
不安や焦りは、「ジャーナリング」で対処するのがオススメ。心の中のネガティブな感情を、紙などに書き出してみます。書き方は問いません。思いつくだけ書き出して、それを読んでみる。すると、感情が可視化され、自分を客観的に見ることができます。自然と気持ちが落ち着いてきますよ。ジャーナリングは認知行動療法の一種で、心療内科でも取り入れられています。
3:カラオケで脳内麻薬を分泌
試験直前期は、どんな受験生も精神的なストレスを抱えています。それを解消するのにオススメなのが、30分間のカラオケです。大きな声を出すこと、自己陶酔することで脳内麻薬のエンドルフィンが分泌され、幸福感やリラックス感を得られます。1人でも良いですが、友達や家族と一緒に歌うと、愛情ホルモンのオキシトシンが分泌されますよ。ただし、勉強とのメリハリをつけるために30分までにすること。また、大きな声で音読をするのも良いですね。
4:涙はストレス発散になる
涙にはストレスホルモンが含まれています。つまり、泣くことはダイレクトにストレスを排出する行為なのです。悲しくなったり悔しくなったときは、思い切り泣きましょう。ただし、泣き続けるのは逆効果。30分経ったら泣き止んで、気持ちを切り替えましょうね。
はみだしmemo
ポジティブだと、記憶力と思考力が上がる!
感情と記憶力は、密接にかかわっています。感情をつかさどる「扁桃体」は脳にあるため、ある意味では心も脳の一部と言えます。また、扁桃体の状態は、記憶力をつかさどる「海馬」と、思考力を生み出す「前頭前野」に大きく影響し、ポジティブなら思考力に好影響を、ネガティブなら悪影響を与えます。つまり、メンタルの状態は記憶力と思考力を左右するのです。