その3
体のピーキング
1:習慣化が大事!“腸活”は心にも効く
最近流行の“腸活”は、受験生にも必要です。腸内環境は脳や感情にも影響を与える、ということが解明されてきました。ですので、消化器官の状態を良好に保つことを意識しましょう。食物繊維や発酵食品を取り入れ、水分補給も忘れずに。そして、しっかり朝食を食べること。朝食を食べると、胃結腸反射で便意を感じるようになります。しっかり摂ってしっかり出す。これが大切です。また、直前期は生ものの摂取を控えましょう。体調を崩しそうな要因を排除することも、ピーキングの1つです。
2:コーヒーは受験生との相性◎
適切な摂取量を守れば、コーヒーは受験生向きの飲みものです。含まれるカフェインが胃結腸反射を促進することがわかっています。朝食の最中や食後に飲むのがオススメ。コーヒーの香りに含まれるピラジン類の働きによって、リラックス効果も期待できますよ。
3:試験当日にも!昼寝で脳の疲れを取る
リフレッシュには、昼寝もオススメ。視覚情報や体を動かす神経を停止できるので、脳も体も休まります。習慣化しておけば、試験の休み時間も効率的に休めます。
ポイントは2つ。昼過ぎの15分程度に留めることと、昼寝の前にコーヒーを飲むこと。カフェインの効果で、15分後にスッキリ目覚められます。夕方以降の昼寝とカフェイン摂取は、夜の睡眠を阻害するので厳禁です。
4:試験当日にも!筋肉の緊張は心の緊張
人間はストレスを感じると、肩まわりの筋肉が緊張して硬くなります(=肩こり)。さらに、肩こりが脳にフィードバックされ、ストレスが高まる悪循環に陥ることも。なので、頻繁に肩を回したり、肩甲骨を寄せる運動をしましょう。特に肩甲骨を寄せる運動は、試験中にもできますよ。運動不足は、ストレスや脳疲労の原因にもなります。
5:運動で思考力と気分が上がる
運動には、ストレスや脳疲労を取り除く効果があります。ストレスなどが原因で低下した思考力を元に戻すことができますし、筋肉や骨に衝撃が加わることで、抗不安作用のあるタンパク質・オステオカルシンが生成され、ネガティブな感情もなくなります。中でも、短時間でヘトヘトになれる縄跳び(特に二重跳び)がオススメ。夜もぐっすり眠れますよ。
6:習慣化が大事!たくさん寝る!!
睡眠の状態が、試験中の脳のパフォーマンスを左右すると言っても過言ではありません。受験生であれば、最低でも毎日7時間半の睡眠時間を確保してください。ただし、試験前日だけたっぷり寝ても効果はありません。普段からしっかり眠ること。十分な睡眠は、集中できる・脳疲労がなくなる・ネガティブな感情がなくなるなど、良いことづくしですよ。
この記事は「螢雪時代(2025年1月号)」より転載いたしました。
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