まるごと不安解消!
数学
河合塾 池田 洋介 先生
京都大学理学部数学科卒。数学講師を務めるとともに、ジャグリング、パントマイムの公演を世界各国で行う。独特の斜め45度視点から繰り出される硬軟入り交じった語り口が持ち味。『螢雪時代』にて「螢雪合格塾」連載中。
CASE1
終わった試験のミスが気になって、勉強に集中できない…
共通テストなどすでに終わった試験の出来やそこで自分がしてしまったミスを何度も後悔してしまう、それを引きずってやるべき勉強に集中できなくなってしまう、なんてことはよくあります。ミスの原因を分析して次にこうしようと考えることは大切ですが、それが終わったら結果はすべて忘れること。変えられない結果よりも、変えられる未来に目を向けることです。
終わった試験の反省は、1時間で済ませる
CASE2
共通テスト後、勉強に身が入らない…
特に共通テストの後に起こりがちなのが、モチベーションの低下。直後くらいは…、翌日くらいは…、と無為に過ごしていたら、4、5日くらいはあっと言う間に過ぎ去ってしまいます。これを防ぐ方法は単純で、簡単な計算問題でもいいので、試験が終わった「その日の夜」にやることをあらかじめ決めておき、それを実践します。やる気の種火を消さないことが大切です。
やる気がしない日でも、「まず5分」机に向かう
CASE3
やっていない問題を見ると不安になる…
直前期は「足りていない」が不安で新しい問題集に手を出してしまいがち。でも、この段階では、「知らない問題を解けるようになる」ことより「知っている問題を確実に解ける」ことのほうがはるかに重要。過去のテキストや模試の問題をピックアップして、時間を計りながらそれを解いてみましょう。「できる」という達成感を重ねることが、本番への自信につながります。
知っている問題を解いて、「できる」を体に覚えさせる
池田先生からメッセージ
毎日30分の計算練習で本番の勝負をモノにしよう
直前期に必ずしてほしいのが「計算練習」。今さら?と思うかもしれませんが、試験本番、最後の最後で勝敗を決めるのは計算をやり切る脚力です。特に理系にとって重要なのは数学Ⅲ。共通テスト後は勘が鈍っているので、重めの計算問題を毎日こなしてください。あらかじめ毎日30分の計算課題を用意しておくと、学習のリズムを作ることにも役立ちます。