まるごと不安解消!
国語(現代文)
アットウィル 竹内 幸哉 先生
たけうち・ゆきや。代々木ゼミナール・河合塾講師を経て、現在、アットウィル講師、中央大学法学部講師。哲学・音楽・言語・教育・サイクリング・ランニングなど探究心は広がるばかり。『螢雪時代』にて「螢雪合格塾」を連載中。
CASE1
計画した時間配分で解けなかったらどうしよう…
国語の場合、大問を解く順序と時間はあらかじめ決めてあるはずです。得意な順に解くといいでしょう。けれども、得意なはずの小説が異様に難しくて予定の倍の時間を費やしてしまい、その後はもうボロボロ…ということにならないように、ときに柔軟に対処する必要もあります。常にプランBを用意し、ときに大胆に計画変更する。その柔軟性も実力のうちです。
計画は緻密に、変更は柔軟に。プランBも用意しておく
CASE2
文章が難しすぎて、頭に入ってこない…
気がつくと同じ箇所を視線が往復…。話が頭に入ってこない…。そんなときは、T・M・Rで本文に問いかけましょう。まずはT(テーマ=主題)を押さえるために「何の話?」、次にM(メッセージ=主張)を押さえるために「何を言いたいの?」、そして必要に応じてR(リーズン=理由)「なぜ?」と問います。筆者との対話を通じて、文脈上の意味を押さえていきましょう。
筆者にT・M・Rで問いかけ、文脈上の意味を押さえる
CASE3
記述で何を書くのかわからなくなるかも…
出題者は受験生の読解力を測るために、あえて難しい箇所に設問を置きます。なので、出題者の意図を見抜くため、「設問文⇔本文⇔解答欄」の三角形を何度も往復しつつ、何を書けば読解力をアピールできるかを検討しましょう。指示語が指すものを書く。筆者独自の言葉を言い換える。対比された内容や理由を説明する。こうした点がアピールにつながります。
読解力をアピールするために書くべきことを考える
竹内先生からメッセージ
かがまないとジャンプできない!
背伸びしても届かないところにタッチしたいとき、あなたはどうするでしょうか?ジャンプしますよね。そのときの体の動きを振り返ってみましょう。一度かがんで体を低くしているはずです。学力も同じです。成績は伸びるどころか沈み込んでしまうこともあります。でも、それは上昇と飛躍への準備期間なのかもしれません。自分を信じて挑みましょう。
この記事は「螢雪時代(2025年2月号)」より転載いたしました。
「螢雪時代」最新号は好評発売中!詳細はこちらをご覧ください。