S.Kさん(埼玉県・私立高校 2024年卒)
英語
過去問演習の得点率は55%ほどで、いつも時間オーバーに…。そこで、まずは制限時間通りに解いた後に、時間無制限ならどれだけ解けるか試しました。そもそも読解や問題へのアプローチ方法の精度など、自分の実力を把握することが重要だと考えたからです。
日本史
得点率はこの時点で90%前後とれていたので、過去問を解いては、間違えた問題の該当範囲を復習するという学習がメインでした。また、試験の直前まで教科書『詳説日本史B』(山川出版社)を周回し、知識に漏れがないかの確認も続けました。
国語
この時期の得点率は約50%でした。情報コミュニケーション学部の国語はとてもクセが強くて解きづらかったので、過去問を多く解いて出題傾向に慣れることを目指しました。また、文章量がとても多いので、読解と処理スピードのアップを図りました。
ギアチェンジ!
私立大志望なので共通テストの得点は影響が小さいと思っていましたが、実際いざ低い得点だったとわかると落胆してしまい、4日間くらい勉強が手につきませんでした。塾の先生に毎日とりあえず塾に来るように言われて、ようやく調子を取り戻しました。
英語
得点率は60%まで上がったものの、時間不足は未だ課題でした。そこで、『速読英単語 必修編』(Z会)を毎日5→10ページに増加し、併願校の過去問も解き始めました。また、会話文問題の対策が手薄だったので、基礎的な部分だけ学習をするようにしました。
日本史
過去問演習は止め、教科書『詳説日本史B』をひたすら周回。さらに、難問への対応力をつけるために『実力をつける日本史100題』(Z会)で間違えた問題を復習し、細かい知識までしっかりインプットしました。問題を解く際には、ケアレスミスに注意しました。
国語
この時期にスランプに陥り得点率も35%まで落ち込み、正直もう無理かもと諦めかけました。なんとか克服の糸口をつかむために、『現代文読解力の開発講座』(駿台文庫)で解法を思い出したり、『現代文 キーワード読解』(Z会)で文章の要約の練習を積みました。
スパート!
進学するなら早稲田大か明治大しか考えていなかったので、その他の併願校の過去問は各1年分しか解きませんでした。毎日塾に通って勉強を続けましたが、メンタルはかなりつらく、好きなアーティストの曲を聞いて気分を紛らわせていました。
英語
以前に解いた過去問の音読と、『速読英単語 必修編』の速読練習をしました。新しい問題には手を出さず、既習の問題に取り組むことで、自信を保てるように心がけました。本番には、『速読英単語 必修編』と過去問を持って行くことにしました。
日本史
明治大は近現代史からの出題比重が非常に大きいので、その範囲で少し不安がある部分だけ復習。それ以外は特に心配事がなかったので、英語・国語に時間を回しました。本番には、今まで間違えた問題をノートにまとめていたので、それを持って行きました。
国語
前日に解いた過去問も得点率は約45%で、絶望的な状況でした。それでも、『現代文読解力の開発講座』で解き方の復習をしました。本番には『現代文 キーワード読解』を持って行き、最後の最後まで文章を読み解くペースをつかもうとしました。
最終コーナー!
既に併願校の試験を3回受けていたので、それほど緊張はしていませんでした。夜にしっかり眠れるように昼寝は控えて、日本史の中で苦手な文化史だけ軽く復習。胃にやさしい鍋料理を食べてから、暖かい布団で11時半に就寝しました。
英語
最初の試験科目でとても緊張していたので、試験前は普段の感覚を呼び起こすために何回も読んだことのある長文を読みました。そして迎えた本番は、試験中はいつも通りの感覚でしたが、実際の得点率は53%と低調…。焦りから雑に読んでしまったのだと思います。
日本史
結果的に得点率は80%で、やや期待外れでした。原因は、直前に近現代史を偏重しすぎて、それ以前の時代の問題で失点していたこと。ただ、得意教科であり本番時の緊張はなかったので、得意教科があるのはメンタル面でとても重要だと実感しました。
国語
本番は例年より文章量が膨大で読み切れず、終了直後は絶望…。ところが、結果は得点率61%とまさかの過去最高得点で、とても驚きました。中には選択肢を絞れなかった問題もありましたが、そこも正解だったので、少しでも選択肢を絞ることは重要だと思いました。
ゴールの瞬間!
私は追加合格で決まったので、3月の上旬にわかりました。もう浪人する心づもりでいたので、追加合格の知らせにはとても驚きました。その時たまたま明治大に進学する友達と一緒にいたので、嬉しすぎて思わずその子にハグしてしまいました。
この記事は「螢雪時代(2025年2月号)」より転載いたしました。
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