2次配点が高く、得意な
数学・理科対策に力を入れた
中期日程で合格
大阪公立大学 工学部 海洋システム工学科
1年 Y.Mさん
- 2024年入学
- 大阪府私立高校 2024年卒
- 得意科目:数学、物理、化学
- 苦手科目:英語
- 共通テストの結果(5教科7科目):699点/900点 → 得点率78%
2次試験の合否結果(2024年)
※ここでは、A=「合格可能性80%以上」、B=「合格可能性60%以上」、C=「合格可能性40%以上」、D=「合格可能性20%以上」、E=「合格可能性20%未満」
不合格の要因は?
私の場合は共通テストで十分な点数を取れていなかったため、2次試験で他の受験生を上回る必要がありました。私は数学・理科が得意でしたので、数学・理科で高得点を取る計画でしたが、2024年は例年の問題よりも数学が難しく、思ったように得点が伸びませんでした。また、昔から苦手だった英語も克服できず、得点が望めない状況にありました。そのため、得意科目である数学で予定通り高得点を取れなかったことが不合格の要因となりました。
2次試験の合否結果(2024年)
※ここでは、A=「合格可能性80%以上」、B=「合格可能性60%以上」、C=「合格可能性40%以上」、D=「合格可能性20%以上」、E=「合格可能性20%未満」
中期日程にどう切り替えた?
中期日程の受験時点では、前期日程の合否が出ていませんでした。私は私立大を受けていなかったので、前期・中期・後期日程にすべて不合格だと、入学する大学がありませんでした。それだけは避けたかったので、2次試験で配点の高い数学・理科を中心に勉強しました。特に物理と化学は、難易度の把握と時間配分の最適化に努めました。この時期から英語の能力を上げることは難しいと考え、過去問を解いては出題形式を理解するようにしました。
中期日程 科目別対策
[数学・英語]
得意な数学は確実に得点する練習、苦手な英語は出題形式の把握
大阪公立大学の数学は京都大学とは違って、設問中にヒントが多くありました。そのため、設問に沿って解答を書いていくことを意識して勉強しました。また、数学は中期・後期日程のほうが簡単な問題が多いので、ミスをしないように心がけました。私は数学が好きだったので、他の勉強をするための休憩のように感じていました。一方、苦手な英語はここから急激に能力を高めることは難しいと考え、最低限の点数を取るため、過去問で出題形式を把握しました。
[物理・化学]
過去問演習で物理・化学の時間配分のコツをつかんだ
大阪公立大学の中期日程は、物理がとても難しく、化学が簡単でした。物理・化学は120分通しで2科目の試験を行うため、時間配分を考える必要がありました。すなわち、化学を速く解かなければ、物理に十分な時間を確保できず、周りと差をつけることが難しくなります。そのため、過去問演習を繰り返し、化学を速く確実に解いてから、物理の問題を解く練習を重ねました。また、物理の難しい問題を解くために、他大学の物理の問題も解きました。
中期日程 前日・当日・受験後をレポート
前日 試験会場へのルートを確認
私は家よりも学校にいるほうがやる気が出て勉強できたので、学校が開いている時間帯はいつも学校にいるようにしていたため、前日も学校で勉強しました。家に帰るときに試験会場への行き方を確認したところ、予定していたルートは道が通りにくいことがわかったので、確認してよかったと思います。
当日 休憩時間は教科書で復習
当日は朝早く家を出て、試験会場の周りでウロウロしていました。その後、友だちが来て一緒に待機しました。休憩時間は暇だったので教科書を眺めたり、お昼休憩にはたこ焼きを食べました。入試のお昼ご飯は、親に好きなものを頼めば作ってもらえるチャンスです。甘えてみましょう。
受験後 合格を信じ入学後をイメージ
すべての入試が終わった後は、全く勉強をしていませんでした。大阪公立大学に受かっていると信じて、全部の日程に落ちていたときのことは考えないようにしました。そして、久々にゲームをしたり、中期日程の合格発表日までは期間が空くので、インターネットやパンフレットで大学のことを調べて、入学後のことをイメージしました。
中期日程に挑戦する受験生へ
家よりも、学校で朝早くから勉強するのが効率的!
受験するすべての日程に合格する気で挑もう!
前期で落ちても、必要以上に気に病まないこと!
この記事は「螢雪時代(2025年2月号)」より転載いたしました。
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