合格難易度② 偏差値
意味 合格可能性50%を示す、ボーダー偏差値
私立大学独自入試の場合は、前年度の全統模試受験者の入試結果調査から合否分布を作成し、合格者数と不合格者数がほぼ同じになる「ボーダー偏差値」を合格難易度に設定しています。合否分布は、大学・学部・学科、入試方式別に、入試科目や配点を本番に合わせて作成します。なお、河合塾の模試の偏差値と志望校のボーダー偏差値帯が同じゾーンの場合、合格可能性の評価は「C判定=合格可能性50%」となります。
活用 ボーダー偏差値は、受験した模試の偏差値と照合
ボーダー偏差値は模試の母集団によって意味が異なりますから、必ず自分が受験した模試の偏差値と照合するようにしてください。また、入試方式によるボーダー偏差値の違いにも注意が必要です。一般的に必要科目が少ない入試方式ほどボーダー偏差値は高くなる傾向があります。このことを逆手に取って、自分の得意科目を活かしてより合格しやすい入試方式を探すことも可能です。
情報、地歴・公民科目など新課程入試の変更点は、どう考慮する?
2025年共テではいくつかの変更が予定されています。具体的には、新しく「情報Ⅰ」が加わったり、地歴・公民のラインアップが大幅に変更になったりします。また、国語と数学②それぞれの試験時間が10分延長されて、問題数も増える予定です。志望校がこれらの変更をどのように扱うのか、早めに確認をしておきましょう。ただし、一見大きな変更に見えますが、実際のボーダー得点率に与える影響はそれほど大きくありません。ですので、まずは螢雪時代9月号付録の「合格難易度データ」を2025年入試の目安として利用してください。そのうえで、最終的には最新の予想ボーダー得点率、予想ボーダー偏差値を確認するようにしましょう。