【私立大】3教科の効率的な学習法は?
バランスのいい対策が必須 苦手の放置は厳禁
楽な学習法は存在しない
私立大の一般選抜対策についても紹介します。まずお伝えしたいのは、国公立大に比べて教科数が少ないとはいえ、楽な学習法は存在しないということです。「現役生は後半に伸びる」とよく言われますが、後半に伸びる現役生の共通点は前半までで基礎学力を身につけていることです。基礎に不安がある人は、9月でも基礎固めを並行して行いましょう。
私立大入試は教科数が少ないぶん、バランスのいい対策が必須です。苦手教科が1つでもあると厳しくなります。完全に苦手を克服できなかったとしても、基本的な問題は確実に解けるようにしておきたいものです。
とはいえ、苦手教科の対策に時間を使い過ぎるのもNGです。真面目な受験生ほど苦手克服に時間を使い過ぎてしまいがちですが、それによって得意分野の実力が落ちては本末転倒です。必要な教科・科目は下のグラフのようにまんべんなく対策することを心がけてください。
私立大は英語が重要は本当か!?
文理を問わず英語の力が武器になる!
「私立大受験は英語が重要」という話を聞いたことがある人は多いと思います。私立大の一般選抜を受験する場合、文理を問わず英語は必要なケースが多いこともあり、上位の大学になるほど英語の重要性が増すのは事実です。
文系はもちろん、理系の受験生にとっても英語は大事です。理系で数学が得意な人は多くいますが、数学は試験で難問が出ると得意な人でも得点できないケースがよくあります。また、思わぬミスによる失点が起きやすい教科でもあります。一方で、英語は実力がつくと試験での得点が安定しやすく、大崩れしにくい教科です。理系の人は英語の力が大きな武器になります。
また、入試では地歴や理科が課されるケースが多いですが、高3の秋ごろはまだ高校の授業で全範囲が終わっていないことが多々あります。そのため、仕上げが終盤にずれ込んで、英語に使える時間が少なくなりがちです。私立大志望者ほど、早めに英語を仕上げることで、後半の学習に余裕を持たせられます。