個別試験対策2 問題演習
個別試験タイプの問題を時間をかけて解こう
実力を伸ばす問題に触れる
最初に説明した通り、秋は問題演習によって、自分の学力と志望校の個別試験で求められる学力との距離を埋めていく時期です。
この時期の問題演習で意識してほしいことは、暗記した知識を問われる問題から、そうした知識をもとに時間をかけて思考しなければならない問題へのシフトチェンジです。
大学にもよりますが、個別試験本番では、知識だけで単純に解ける問題は大問の最初の1問くらいです。その後の問題は思考して解答しなければなりません。
また、学習計画でも述べた通り、自分の実力を伸ばしてくれるような難易度の高い問題に取り組むと、どうしても時間はかかります。問題演習を通じて、こうした個別試験タイプの問題に少しずつ慣れていきましょう。
苦手対策はポイントを絞る
問題演習には模試も活用しましょう。模試は受けた後に、できなかった問題を復習することが基本ですが、すべての問題を復習する必要はありません。また、その場でじっくり復習する時間がなくとも、最低限の復習だけして問題を保管しておき、個別試験直前期に練習問題として活用することもできます。このほか、具体的な活用法は次のページで紹介します。
この時期は過去問に取りかかる人も多いと思います。注意点として、まだ実力がついていないのに、過去問演習に踏み込み過ぎないようにしてください。本格的な過去問演習は、実力がついた共通テスト後でも大丈夫です。それよりも、模試などを通じて、ポイントを絞った苦手分野の対策を行いましょう。秋は、苦手克服にある程度の時間を使える最後の時期です。