実力がつく!模試の受け方
解けなかった問題のみ復習する
模試は復習しなければ受ける意味がありませんが、一方ですべての問題を復習する必要はありません。秋はとにかく時間がないため、模試は解けなかった問題に絞って復習しましょう。よくある失敗例が、「すべての問題の模範解答を眺めて、なんとなく復習した気になること」です。これならば、解けなかった問題に絞ってじっくり解き直し、理解しながら復習するほうがずっと力になります。模試で解かなかった選択問題などは、保管しておいて良質の演習問題として活用することもできます。
模試はたくさん受け過ぎない
模試活用のよくある失敗例として、「模試をたくさん受けて、なんとなくやった気になって満足する」というものがあります。模試の受け過ぎには注意してください。復習に時間がかかることに加えて、模試を受けるとシンプルに疲れます。模試を週末にたくさん受けて疲れてしまい、平日の学習に支障が出ている受験生をたまに見かけます。模試は自分の実力を試せる貴重な機会ですが、そのぶん緊張感がありますし、1日がかりで取り組むと疲れます。適度なペースを心がけましょう。
模試では時間配分の感覚を磨く
模試は受験生の実力を鍛える場ではなく、日ごろの自学自習で培った実力を発揮する場です。ただ、同時に個別試験本番を想定した実戦トレーニングの場でもあります。では、模試で何をトレーニングするかというと、1つは時間配分です。本番をイメージしながら、どんな順番で解けばいいか、どの問題にどれだけ時間をかけるか、あるいはわからない問題が出た場合はどれだけ考える時間を取るか、などを考えましょう。時間配分の練習をする意識で臨むと、いい実戦トレーニングになります。
秋に取り組む参考書・問題集の選び方・使い方
- 「半分くらい解けそう」な難易度のものを選ぶ。
- 解答解説が充実しているものを選ぶ。
- 解けなかった問題のみ2周目も解くこと。
問題演習に欠かせない、自学自習用の参考書や問題集の選び方や使い方についても紹介します。まず、重要なのは難易度です。個別試験対策とはいえ、難し過ぎてろくに解けないのはNGですし、簡単過ぎるのも意味がありません。目安としては、中身を見てみて「半分くらいは解けそう」と思えるものを選びましょう。また、解答解説の充実ぶりも判断基準になります。数学なら図が豊富にあるなど、手厚い解答解説がある参考書・問題集を探しましょう。
理想の使い方として、できれば2周したいところです。2周目は解けなかった問題のみで構いません。個別試験対策の参考書は、共通テスト対策中心になる12月など週末だけ触れるのもおすすめです。記述式問題の感覚を維持できます。