個別試験対策3 過去問研究
早い時期に出題傾向をつかみ直前期は演習に集中する
効果的な対策を目指そう
応用問題の演習によって実力がついてきたら、志望校の過去問研究にも取り組みましょう。前述の通り、個別試験の問題は、大学によって出題傾向や問題形式に違いがあります。そのため、過去問研究をしっかりやることで、志望校に応じた効果的な対策が可能になります。
まずは市販の過去問集を活用し、頻出分野を確認します。志望大学の募集要項などで科目別の配点も必ず把握しておきましょう。
たまに、かなり古い過去問までさかのぼって研究や演習をしている生徒がいます。やる気があるのはいいのですが、入試問題にも流行があるので、古過ぎる問題に取り組む必要はありません。科目にもよりますが、過去問研究とその後の演習には、5~7年分も取り組めれば十分過ぎるくらいの分量だと思います。
直前期は選球眼も磨く
過去問演習に取り組み始める秋ごろは、時間を計りながら問題を解く必要はあまりないと考えています。まずは1年分解いてみて、「これ以上はもう考えられない」というところまで、問題にじっくり向き合うことをおすすめします。最初は思考の限界まで取り組み、志望校の個別試験のレベルを体感してください。
共通テスト終了後の個別試験直前期になったら、時間を計りながら本番を想定した過去問演習を行いましょう。過去問演習の過程では、「この問題はみんな解けないだろう」「この問題は落としてはいけない」という選球眼を磨きます。この選球眼は本番で欠かせません。
私立大学の併願校を受ける場合は、過去問は2~3年分解ければ十分だと思います。その時の自分の状況を踏まえて判断してください。