早慶/ MARCHの入試の特徴とは?
早慶 立崎先生の解説
取りこぼしの少なさが重要
毎年多くの受験生を早慶に送り出している攻玉社中学校・高等学校の立崎先生は「特に文系の生徒は、早慶を強く意識している人が多い」と語る。都内では東京大・一橋大が文系のトップ大学だが、数学も高い実力が必要。数学は苦手だが国語・英語・地歴に特化できる生徒が早慶の文系学部を目指す傾向があるという。
理系も同様に、数学・英語・理科のハイレベル問題に取り組む学力が求められるが、数学や理科には多大な学習時間を要するため、文系以上に高いハードルとなる。「生徒たちは先輩から勉強量や使う参考書などの話を聞き、早慶を目指す困難さを早い段階から意識しています」と説明。また、「高3の時点で授業の取りこぼしがない生徒が多いです」と合格者の特徴を語る。
MARCH 岡本先生の解説
読解力や論理力が必要に
MARCHの入試について、小金井北高等学校の岡本先生は「いわゆる日東駒専の入試は教科書レベルの知識が問われる問題が多いですが、MARCHの入試では、知識に加えて読解力や論理力も求められるようになります」と解説する。さらに、早慶では論述力が必要になるため「早慶レベルを目指すなら、さらにアウトプット力も必要になります」と違いを語る。
数多くの受験生を見てきた岡本先生が語るMARCH合格者の共通点は、「高3以前から、コツコツ真面目に勉強する努力を継続していること」。「MARCHは簡単に入れるわけではないものの、高3の時点で基礎学力のある生徒なら、真面目に勉強を続けていれば十分合格できます」と力を込める。