併願の優先ポイント
合格難易度
北海道大学 医学部 医学科
1年 S.Kさん(静岡県・公立高校2023年卒)
本命
◆ 志望理由
私は将来「国境なき医師団」などに所属して、医療が行き届いていない地域でその土地固有の問題を解決することを志していたので、国際性を重視している大学で学びたいと考えました。そこで、数ある医学部の中でも、総合大学であり、日本有数の伝統を誇る北大を志望しました。
◆ 対策内容
北大は全教科で典型問題が多出なので、満遍なく高得点を目指しました。対策は、予備校の予復習と網羅型の参考書、数学は『赤チャート』(数研出版)、物理は『名問の森 物理』(河合出版)にも着手。直前期には過去問演習で時間感覚をつかみ、面接シートを書く練習をしました。
◆ 受験の手応え
英語と数学は例年通りでしたが、理科は物理も化学も出題傾向が変わって面食らいました。時間配分が練習通りにいかず、特に化学は空欄を数個作ってしまいました。ただ、学科試験の手応えは微妙でしたが、面接試験は自分のすべてをぶつけることができて上々の出来でした。
併願1
国際医療福祉大学 医学部 医学科
◆ 志望理由
専門科目を英語で履修するカリキュラムなので、私の将来の目標にとってうってつけだと考えて志望しました。また、私立大の医学部の中で最も学費が安かったことも大きな魅力でした。
◆ 対策内容
すべてマーク式で、難易度は数学・理科は標準的ですが、英語はやや高め。試験が共通テスト直後なので、12月から少しずつ過去問を解き始め、時間感覚をつかみました。面接も合計1時間と長いため、しっかり対策しました。
◆ 受験の手応え
学科試験はすべて練習通りに解けましたが、面接試験は前半は順調だったものの、後半は圧迫面接に…。それでもなんとか自分の言葉で返答しました。
併願2
順天堂大学 医学部 医学科
◆ 志望理由
親族が順天堂医院に長年通っていたため憧れがあったのと、「順天堂国際医学教育塾」や海外臨床実習が私の夢の実現に役立つと考え、志望しました。
◆ 対策内容
学科試験はマーク式と記述式の両方で、国際医療福祉大の学科試験終了後から対策を始めました。英語の「字数制限のない英作文」が難しかったので、周囲の人に添削してもらいつつ、自分の意見を経験や具体例を織り交ぜながら書く練習を重ねました。
◆ 受験の手応え
国際医療福祉大の後だったので落ち着いて受験できましたが、難しくて手応えは微妙…共通テスト後すぐ対策を始めるべきだったと反省しました。
併願3
東京理科大学 薬学部 生命創薬科学科
◆ 志望理由
私は小4の夏休みに交通事故に遭った経験から、将来医療に携わりたいと考えていましたが、医学部に進学できなかった時のために、共通テスト利用方式のある東京理科大の薬学部を受験しました。
◆ 対策内容
共通テストの中でも苦手な現代文と数学Ⅰ・Aについては、夏から『マーク式基礎問題集』シリーズ(河合出版)に常に触れるようにしていました。さらに、直前期には『共通テスト実戦模試』シリーズ(Z会)で、本番と同じ時間割で演習をしました。
◆ 受験の手応え
共通テストは、ずっと練習を重ねてきた甲斐があり落ち着いて臨めました。
受験において併願校選びは非常に重要です。自分が本当に行きたいと思う大学を受けられるように、今のうちから思い切り悩んで、困ったら学校や塾の先生方、両親と、納得がいくまで話し合ってください。皆さんが悔いのない選択ができることを祈っています。