注意点 2
志望校の合格可能性は何%?判定の意味は各社で異なる
2025年は3社が協同で自己採点結果を収集しますが、判定等の算出は、駿台・ベネッセおよび河合塾がそれぞれ独自の方法・基準、知見に基づいて行います。「データネット」では、当年受験者の共通テストの得点状況や志望動向、前年の入試結果を中心に、最新の入試情報や地域ごとの状況、判定データ提供後の志願動向予測などを踏まえて判定値を吟味・設定します。
特に注意が必要なのが、A~E判定の意味が両者(駿台・ベネッセと河合塾)で異なるという点。「データネット」では、「A判定:合格可能性80%以上」「B判定:60%以上80%未満」「C判定:40%以上60%未満」「D判定:20%以上40%未満」としています。同じ判定でも両者間で合格可能性にズレがあるということを理解し、適切に判断してください。
注意点 3
C・D判定でも可能性はある!弱気な出願は後悔のもと
C判定やD判定が出ると、弱気になりがちですが、判定だけに振り回されるのはNGです。例えばC判定の場合は、C判定の層にいる受験生のうち、平均して50%くらいは受かるであろうことを意味します。C判定の中でも自分がどのくらいの位置にいるのか、個別試験で何点くらいとれば合格ラインに到達するのかまで読み取り、「どうしたら合格できるか(上位50%に入れるか)」と前向きにとらえてほしいと思います。得点や判定だけで安易に志望校を変えてしまうと、後悔しかねません。「行ける大学」ではなく「行きたい大学」という観点を、見失わないでください。なお、2025年の共通テストでは、旧課程科目(数学、地理歴史、公民、情報)との兼ね合いもあり、科目間の得点調整が発生する可能性が例年より高いと言えます。