何を学ぶ
高度な中国語運用能力をもとに、中国および中国語圏諸地域の言語、文化、社会、歴史に精通し、中国語で外へ発信できるスペシャリストを目指す。

中田 聡美(なかた さとみ)先生
大阪大学/大学院人文学研究科/准教授
1988年、広島県生まれ。大阪大学大学院修了。専攻は中国語学、中国語教育。著書に『現代中国語における“是”とモダリティ』、訳書に『中国語と中国語研究十五講』(共訳)など。
なぜ中国語を学ぶのか
中国語は日本で生活する我々にとって、非常に身近な言語の一つとなりつつある。日常生活のなかで、日本を訪れる中華圏の観光客を見かける機会は多く、みなさんもきっと、街中や観光地で中国語を聞いたこと/見たことがあるだろう。また日本に定住する中華圏の人も多く、近年では中国語を母語とする親のもとに生まれた子どもたちが、日本の学校で教育を受けることも珍しくなくなった。中国語は「外国」語ではあるものの、日本にいながら活躍するチャンスの多い言語であると言える。
中国語は中国大陸にいる人々だけが話す言語ではない。中国語を学び、身につけるとは、中国語を話す人々、つまり中国、台湾、またシンガポールをはじめとする東南アジアや、世界各地の華人社会にまで広がる中華圏の人々と繋がるための第一歩である。今後の国際社会において、中国、広くは中華世界と相互理解し、より良い関係を築いていくためには、中国語を身につけ、相手の主張を理解し、自身の考えを中国語で外へ発信できる力が必要となってくる。そういう意味で、外国語(中国語)学習は、きっとより広い世界と繋がるための鍵となり、新しい世界への扉を開いてくれるであろう。
中国語は中国大陸にいる人々だけが話す言語ではない。中国語を学び、身につけるとは、中国語を話す人々、つまり中国、台湾、またシンガポールをはじめとする東南アジアや、世界各地の華人社会にまで広がる中華圏の人々と繋がるための第一歩である。今後の国際社会において、中国、広くは中華世界と相互理解し、より良い関係を築いていくためには、中国語を身につけ、相手の主張を理解し、自身の考えを中国語で外へ発信できる力が必要となってくる。そういう意味で、外国語(中国語)学習は、きっとより広い世界と繋がるための鍵となり、新しい世界への扉を開いてくれるであろう。
中国語専攻で何を学ぶのか
大学で学ぶ中国語には、専攻語としての中国語と第二外国語としての中国語がある。それぞれの学習時間や学習目標には違いがあるが、ここでは大阪大学外国語学部中国語専攻のカリキュラムを一例として、中国語専攻の場合を述べてみたい。
専攻語として中国語を学ぶ場合、その目指すところは、現代中国語を手がかりとして、中国および中国語圏諸地域の言語、文化、社会、歴史について分析し、中国語等で、学習や研究の成果を外へ発信することである。中国語を武器として、中国および中国語圏諸地域に精通したスペシャリストを目指すというわけだ。
1、2年次は、この最終目的を達成するための語学力を身につけることが主な目標となる。大学で最初に学習するのは「普通話」、つまり中国大陸での共通語である。「簡体字」と呼ばれる漢字を用いるため、漢字に日頃から慣れ親しんでいる日本人にとって、中国語はとっつきやすい言語のように感じられるだろうが、発音に関しては、そう簡単にはクリアできない。特に最初の1年間は、徹底した発音のトレーニングに多くのエネルギーを注ぐことになるだろう。1、2年次の間に、学習の基本となる発音を固め、文法項目を学習し、基礎的な中国語の聞く力、話す力、読む力、書く力を身につけることになる。
大阪大学外国語学部の特色として、2年次以降、広東語を履修できることが挙げられる。広東語は香港を中心とする地域で話されている中国の南方方言の一つであり、香港研究を志す人にとっては、必須の言語となるだろう。また台湾華語を学習する授業も設けられている。台湾華語では、中国大陸で使用されている簡体字とは異なり、「繁体字」を学習することになる。広東語や台湾華語の学習を通じて、共通語としての中国語学習とは違った面白さ、難しさを感じることができるはずだ。
さらに3年次以降は、中国語の全面的な能力を一層高めつつ、言語、文学、地域、社会から自分の知的好奇心に応じてゼミナールを選択し、各ゼミで研究を深め、卒業論文を執筆する。3年次に中国、台湾等に留学する学生も多く、その場合は、海外の大学にて中国語の実践的な力を身につけることになる。
専攻語として中国語を学ぶ場合、その目指すところは、現代中国語を手がかりとして、中国および中国語圏諸地域の言語、文化、社会、歴史について分析し、中国語等で、学習や研究の成果を外へ発信することである。中国語を武器として、中国および中国語圏諸地域に精通したスペシャリストを目指すというわけだ。
1、2年次は、この最終目的を達成するための語学力を身につけることが主な目標となる。大学で最初に学習するのは「普通話」、つまり中国大陸での共通語である。「簡体字」と呼ばれる漢字を用いるため、漢字に日頃から慣れ親しんでいる日本人にとって、中国語はとっつきやすい言語のように感じられるだろうが、発音に関しては、そう簡単にはクリアできない。特に最初の1年間は、徹底した発音のトレーニングに多くのエネルギーを注ぐことになるだろう。1、2年次の間に、学習の基本となる発音を固め、文法項目を学習し、基礎的な中国語の聞く力、話す力、読む力、書く力を身につけることになる。
大阪大学外国語学部の特色として、2年次以降、広東語を履修できることが挙げられる。広東語は香港を中心とする地域で話されている中国の南方方言の一つであり、香港研究を志す人にとっては、必須の言語となるだろう。また台湾華語を学習する授業も設けられている。台湾華語では、中国大陸で使用されている簡体字とは異なり、「繁体字」を学習することになる。広東語や台湾華語の学習を通じて、共通語としての中国語学習とは違った面白さ、難しさを感じることができるはずだ。
さらに3年次以降は、中国語の全面的な能力を一層高めつつ、言語、文学、地域、社会から自分の知的好奇心に応じてゼミナールを選択し、各ゼミで研究を深め、卒業論文を執筆する。3年次に中国、台湾等に留学する学生も多く、その場合は、海外の大学にて中国語の実践的な力を身につけることになる。
広がる卒業後の進路
中国語専攻を卒業した学生は、商社、製造業、金融業、運輸業など、多方面の業種で活躍している。大学で学んだ中国語や英語を、実際に仕事に生かしているという話も聞く。中国語の高い運用能力を身につけていれば、中国語圏への出張の機会もあるであろう。そのために卒業後も中国語の能力を維持し、より高めていくために、自主的な研鑽を積んでいる卒業生の姿を見ると、4年間で中国語学習は終わりではなく、まさに“活到老,学到老”(生きている限り学び続ける)である。
また公務員や中学校、高等学校の英語、中国語の教員を目指す人もいる。英語に比べると、中国語の授業を開講している中学校、高等学校は決して多いとは言えないが、そこで中国語教育に従事する教員を育成できるのも、中国語専攻であればこそだろう。大学院に進学し、研究の道を志す人もいる。中国語圏の大学院に進学するケースもあり、中国語で研究を行うためには、やはり中国語の能力が必要不可欠である。
将来的に、必ず中国語を使った仕事に就くとは限らないかもしれない。しかし、大学の中国語専攻で身につけた中国語は、物事を考える上での新たな視点をあなたに与え、その後の人生を豊かにしてくれることは間違いないであろう。
また公務員や中学校、高等学校の英語、中国語の教員を目指す人もいる。英語に比べると、中国語の授業を開講している中学校、高等学校は決して多いとは言えないが、そこで中国語教育に従事する教員を育成できるのも、中国語専攻であればこそだろう。大学院に進学し、研究の道を志す人もいる。中国語圏の大学院に進学するケースもあり、中国語で研究を行うためには、やはり中国語の能力が必要不可欠である。
将来的に、必ず中国語を使った仕事に就くとは限らないかもしれない。しかし、大学の中国語専攻で身につけた中国語は、物事を考える上での新たな視点をあなたに与え、その後の人生を豊かにしてくれることは間違いないであろう。
