面接対策
2024.06.27
総合型選抜・学校推薦型選抜において重要な試験項目の1つが面接。どんな準備や対策が必要なのか、秘訣はあるのか、当日の流れは、など6つのステップで紹介していく。ここではまず、対策する前に知っておきたい面接の形式について紹介していく。
ここからは、6つの主な面接形式を紹介していく。面接形式は入試要項に書かれていることが多いので、志望大学・学部・学科の要項を見て、どの形式かチェックしておこう。
面接者数名(2~4名が多い)が交互に質問する。幅広く質問をされることも。時間は10~20分が一般的。このパターンがもっとも多い。
回答するときは、その質問をしてきた面接者を見て答えよう。質問者以外の面接者が受け答えの様子を見ているので、細かい所作にも気をつけたい。
志望理由や調査書の内容などの定番質問が多い。時間は5~10分が平均。大きな会場で複数の組を同時に行う場合もある。
圧迫感の少ない対話のような面接だが、油断せず常に姿勢を正して挑もう。
面接者2~3名程度、受験生3~6名程度。時間は長いが一人あたりの回答時間は5~10分程度。各受験生に自己紹介をさせ、共通の質問をした後、一人ひとりに質問をするのが一般的。
自分と同じ意見を他の受験生に先に言われても、別の表現にするなどして対応したい。他の受験生の応答もよく聞き、うなずくなどすることで協調性もアピールしよう。
5~10名ほどのグループで、与えられたテーマについて討論する。テーマは学部に関連する事項や時事問題など。一人ひとりの意欲や人間性、考え方、知識量、協調性などが判定される。時間は30~40分程度。1時間以上の場合も。
「言い負かせば勝ち」ではなく、見られているのは集団で議論する適性だ。大切なのは3点。
①賛成や反対など立場を明確にする。
②論理的かつテーマからそれずに意見を言う。
③他人の意見を尊重する。
自分の意見を言うときは①②、反対意見などを言うときは②③に注意しよう。
面接室で問題を解かせたり、定理や公式を口頭で説明させたりする。国公立大の理・工・農学系統や医療系統に多い。国語や英語では課題文を黙読後、その内容について質問、数学や理科では黒板で問題を解かせて説明させたりする。理系では、その場で実験をさせることも。
基礎的な問題が多いので、教科書程度の内容はしっかり押さえておこう。ただし、最近はかなり深くまで質問されることもある。志望学科に関連する新書などを読んでおきたい。
あらかじめテーマと準備期間が与えられ、資料を作り、面接者の前で発表するのがオーソドックス。時間は5~15分が多く、さらに内容について質問を受ける。テーマは自己PRや高校での活動実績などさまざまで、大学から研究課題を与えられることもある。
資料を読むだけのプレゼンはNG。説明に必要なポイントだけを暗記して、自分の言葉で、前を向いて、堂々と話そう。これだけでもプレゼンの見栄えはかなり良くなる。