【志望理由書の書き方ガイド-STEP3】志望理由書に書くべき内容と整理術

志望理由書の書き方ガイド

2024.05.30

志望理由書に書くべき内容と整理術

事前準備と書き方のルールを押さえたら、いよいよ志望理由書の構成と内容を考えよう。ここでは、構成を組み立てるときに大事な3つの視点と、何を掘り下げて具体的に書くべきかを紹介する。

自分の考えを「過去・現在・将来」に整理

自分の考えを「過去・現在・将来」に整理

「将来」とは、どのような分野のどのような特徴をもった職業に就きたいか、大学で学んだことを生かしてどういう人材になりたいかなどということ。
「現在」とは、今、興味を持っていることや、置かれている状況、大学で勉強したいこと。
「過去」とは、そのきっかけになった経験や記憶に残っていることなどだ。

志望理由はこの3つに整理して考えてみよう。

整理して書くPOINT

  • 最初に、「将来の目標」を掲げておくとわかりやすい。
  • その後で過去にさかのぼり、「そう思ったきっかけ→そのために高校時代にしたこと→さらに大学で学びたいこと」のように将来へ向かって展開するとスムーズ。

ダメな書き方例

私が農学部を志望する理由は、現在農業分野に興味を持っているからです。

なぜダメなのか、どこがダメなのか、詳しくは例文を見て確認しよう。

大学で学びたいことをアピール

現在の自分と、将来の目標。この2つをつなぐのが大学での学びだ。このプロセスを具体的に書こう。将来の目標を実現するために、どんな勉強が必要で、なぜその大学でなければならないのか。

ここで織り込むのがSTEP1.事前準備の「大学のことを深く知る」で紹介した志望校の特徴だ。将来の目標に向けた明確なビジョンを持っていることをアピールしよう。志望理由書やエントリーシートで一番大事なのがここだ。

アピールするPOINT

  • 「大学でやりたいこと」×「その大学の特徴」= 志望理由
  • 面接時に「ウチの大学じゃなくてもいいよね」と言われないように。

ダメな書き方例

オープンキャンパスに参加し、プロジェクターやパソコンが完備されたラーニングルームなど最先端の学びの環境があることに驚きました。大学の図書館も充実しており、最新の資料や書籍を利用することで、より深い学びができると感じました。

なぜダメなのか、どこがダメなのか、詳しくは例文を見て確認しよう。

先生に見てもらい、ブラッシュアップ

志望理由書が書けたら先生に添削してもらおう。自分でよく書けたと思っていても、他人が読むと説明が足りない部分や、逆に冗長な部分、文章としておかしな箇所がたくさん出てくる。しっかり考えて書いたはずの志望理由がまだまだ不完全で、また自問自答を繰り返さなければならないことになるだろう。

ただし「添削→書き直し」を何度か行うことによって、志望理由はさらに深められる。ここで考え抜いたことは面接の時にも生きてくるはずだ。

ブラッシュアップ
POINT

  • 書けたら一晩原稿を寝かせて、自分で再度読む。こうすることにより、まわりくどい表現や、無駄な文章が見えてくる。
  • オープンキャンパスで書き方のポイントを指導してくれる大学もある。そのほか進学相談会などで個別に相談してみてもいいだろう。