資格の見方


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掲載データについて

「大学受験パスナビ」では、2023年12月、2024年3月実施の編集部アンケート調査に基づき、主な資格・免許32種について、取得できる大学・学部(学科)を掲載しています。

大学の中には、国家資格の授与認定校に指定されているところや、資格・免許取得に必要な科目を開講しているところがあります。これらの大学で指定科目を修得して卒業すれば、資格・免許が取れます。 また、国家資格の受験資格が得られる場合、試験の科目が一部免除される場合もあります。
大学卒業後に実務経験が必要な資格もありますが、これについても掲載しています。

◇印は、他大学の通信教育との併修により小学校教諭一種・幼稚園教諭一種の免許状を取得できることを示します。

無試験で取得できる資格・免許

小学校教諭一種

所定の教科に関する科目8単位に加え、教職科目41単位を修得。さらに、教科または教職科目で10単位以上を修得する。教育実習のほかに、社会福祉施設もしくは特別支援学校などにおいて7日間の介護等の体験を行わなければならない。その内、一種免許状を取得できる大学を掲載した。なお、他大学の通信教育との併修により小学校教諭一種免許状を取得できる大学には◇印を付した。

幼稚園教諭一種

文部科学省の教育職員免許法指定の免許状をもつ教員。国立大教育学部の教員養成課程、大学の教育学科、児童学科などで取得できる。その内、一種免許状を取得できる大学を掲載した。なお、他大学の通信教育との併修により幼稚園教諭一種免許状を取得できる大学には◇印を付した。

特別支援学校教諭

盲学校、ろう学校、養護学校を統合した特別支援学校や、小・中学校の特別支援学級で教育を行う教員。特別支援学校教諭の免許状には、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者、病弱者の5種類があり、大学によって取得できる種類が異なる。

養護教諭一種

小・中・高校の保健室の先生である。その内、一種免許状を取得できる大学を掲載した。このほか、保健師の国家試験に合格し、所定の単位を修得すれば、申請により養護教諭二種免許状が取得できる。

学校図書館司書教諭(任用)

教員の仕事をしながら学校図書館の活用法や読書指導などを行う教員で、一般の司書とは異なる。学校図書館司書教諭となる資格を持つ者が教員として学校に採用され、学校長などが任命してはじめて司書教諭となれる任用資格である。

司書

公共図書館で図書資料の分類・整理、貸し出し、照会サービスなどの業務を担当する。掲載の大学で司書資格取得に必要な科目の単位を修得することで資格が取れる。

学芸員(任用)

博物館などに採用され、資料収集や展示などを行う学芸員となるための任用資格である。大学卒業に必要な単位を修得するほか、文部科学省で定める「博物館に関する科目」を修得する。

社会福祉主事(任用)

公務員として福祉担当職にある者が、指導的業務に当たる社会福祉主事として選任されるために必要な任用資格である。指定された社会福祉に関する科目の単位を修得すると任用資格が得られる。

保育士

保育士試験を受験しなくても、掲載の厚生労働省が認定する大学で、保育に関する科目や実習科目の単位を修得して卒業すれば資格が得られる。

栄養士

厚生労働省が認定する大学を卒業することで免許が得られ、病院・学校・社会福祉施設・保健所などで栄養分析や栄養指導に従事する。

測量士補

文部科学省指定の大学で、測量に関する科目の単位を修得して卒業すれば資格が得られる。さらに、測量士補として一定の実務経験を積むことにより、測量士資格の取得が可能である。

介護福祉士

高齢者や身体の不自由な人たちの日常生活を援助することが主な仕事。資格を取得するには国家試験を受験する必要があるが、2027年3月までに養成施設(大学・短大・専門学校)を卒業した人には、特例として、卒業後5年間、介護福祉士の資格を付与。その間に国家試験に合格するか、卒業後5年間連続して実務に従事すれば、5年間経過後も引き続き資格を保持することがきる。

中学校・高校教諭

国立大学の教員養成課程や、国・公・私立大学の各学部で、教職課程を履修することにより、専攻学科に関連した教科の免許状を取得することができる。
(例:英語学科は英語教諭、日本史学科は地理歴史教諭など)
※大多数の大学で取得できるため、大学個別の掲載は割愛しています。中学校・高校教諭免許が取得可能かどうか、また、どの教科が取得できるかは直接志望の大学にお問い合わせください。

1級衣料管理士

通称テキスタイルアドバイザー。掲載の大学で、衣料に関する「材料」「加工・整理」「企画・設計・生産」「流通・消費」の4つの専門分野を学び、所定の単位を修得すると、資格を得ることができる。

国家試験受験資格が得られる資格

社会福祉士

高齢者や障害のある人、またはその家族などへの相談・援助活動などを行う。取得するには国家試験に合格しなければならない。福祉系大学などで指定科目を修得し、卒業することで受験資格が得られる。

精神保健福祉士

精神に障害のある人の社会復帰をバックアップする専門家である。掲載の大学で、精神に障害のある人の保健・福祉に関する指定科目の単位を修得し、卒業すれば受験資格が取得できる。

看護師

医師の医療活動のアシスタントや、傷病者などの療養上の世話を行う看護のプロ。看護系の大学などで、看護師になるために必要な科目の単位を修得し、卒業すれば受験資格を取得できる。

保健師

ここに掲載する看護系学科など保健師国家試験受験に必要な科目の単位を修得し、卒業すれば受験資格が得られる。ただし卒業者全員が受験資格を得られる大学と、一部の選択者に限って受験資格が得られる大学があるので、大学案内などで確認が必要。なお、保健師の資格を得るには、看護師国家試験にも合格することが必要。

助産師

女性対象の資格。出産の介助や育児相談などが主な仕事。受験資格は、ここに掲載する大学の看護学科で助産師国家試験受験に必要な科目の単位を修得した者。受講者数を制限する大学が多い。なお、助産師の資格を得るには、看護師国家試験にも合格することが必要。

臨床検査技師

病院や診療所などで心電図、脳波などの生理学的検査や微生物学的検査を行う仕事に従事する。掲載の大学で指定の科目の単位を修得すれば受験資格が得られる。このほか、医学・歯学の正規の課程修了者も受験資格が得られる。

臨床工学技士

人工呼吸器や人工心肺装置などの生命維持管理装置の操作や保守・点検を行う。掲載の大学で医学系・工学系にまたがる指定科目の単位を修得し、卒業すれば受験資格が得られる。

理学療法士

身体に障害のある人々に対して、治療体操やマッサージ、温熱・光熱療法などの理学療法を行うのに必要な資格。掲載の大学で指定科目の単位を修得し、卒業すれば受験資格が得られる。

作業療法士

身体や精神に障害のある人々に対して、工作、手芸、造園などの作業を通して機能回復のための援助や指導を行う。掲載の大学で指定科目の単位を修得し、卒業すれば受験資格が得られる。

言語聴覚士

音声・言語機能や聴覚機能に障害のある人々に対し、聴覚機能の維持のための言語訓練や助言・指導を行う。掲載の大学で指定科目の単位を修得し、卒業すれば受験資格が得られる。

視能訓練士

交通事故や病気などで視力を失った人や、弱視、斜視などの視機能に障害のある人に対して色覚、眼圧などの検査や訓練などを行う眼科診療における技術者である。掲載の大学で指定科目の単位を修得し、卒業すれば受験資格が得られる。

診療放射線技師

医師または歯科医師の指示のもと、診療用の放射線の照射・撮影などを行う。掲載の大学で診療放射線技師として必要な知識および技能を修得し、卒業すれば受験資格が得られる。

海技士

船舶の航海に携わる仕事で、航海、機関、通信、電子通信の4種がある。三級海技士(航海)受験資格取得には所定の乗船履歴が必要であるため、学部卒業後、乗船実習科、水産専攻科などに進み、乗船実習を行う。

甲種危険物取扱者

引火性・発火性などのある危険物を、保安・管理・監督するのに必要な資格。化学に関する学科を卒業するか、受験に必要な化学に関する授業科目の単位取得などが受験資格となる。

獣医師

飼育動物の診療や保健衛生の指導などを行う。ここに掲載する大学の獣医学科で6年間、獣医学の課程を修了すると国家試験受験資格が得られる。

管理栄養士

保健所、病院、学校などで栄養管理を行うための資格で、管理栄養士養成課程を卒業することで受験資格を得ることができる。

薬剤師

2006年4月の大学入学者より、薬剤師養成期間が4年間から6年間に延長された。ここに掲載する大学の薬剤師養成課程(6年制)を修了すると国家試験受験資格が得られる。

試験が一部免除となる資格

第一級陸上無線技術士

テレビ・ラジオの放送局(送信所)の技術部門、航空局の通信設備部門などで、無線設備の技術操作を行う。国家試験受験資格に制限はないが、ここに掲載する大学を卒業すると、試験の一部(「無線工学の基礎」)が免除される。

卒業後実務経験が必要な資格

一級建築士

建築士は、建築物の設計から施工管理までを一貫して行うエキスパートであり、「一級建築士」は、マンションやビルなどの大規模な施設まで扱うことができる。