2024年の国公立大入試はこう変わる!

「新課程入試」を直後に控え「後がない」といわれる2024年入試。
国公立大の入試概要をまとめた『選抜要項』が全て出そろった。
その中から、志願動向に影響しそうな変更点を紹介する。
入試動向分析

全体解説:
理工系の学部増設・定員増、学科の統合などが影響大!?
募集人員が一般選抜から推薦型・総合型選抜へ移行

東京医科歯科大と東京工業大が統合予定

 国公立大の2024年(以下、24年。他年度も同様)入試「選抜要項」で、各大学の募集人員、入試科目・配点が正式に発表された。

 24年入試では、前年と比べ、新増設・改組や募集人員の変更が多く、日程や科目・方式などの変更はやや少ない。ここでは、主に新増設・改組と一般選抜の変更点を紹介する。共通テスト(以下、共テ)の出願へ向け、『螢雪時代』10月号付録『2024年 全国 国公立大学 入試科目・配点一覧』と併せ、志望校決定の参考にしてほしい。

 ただし、新増設・改組や定員増減などは、今後の変更もあり得るので、大学ホームページで最新の発表をこまめにチェックしよう。

(1)新増設・改組

 文部科学省の「魅力ある地方大学の実現に資する地方国立大学の定員増」「高度情報専門人材の確保に向けた機能強化に係る支援」などの理工系、特に情報科学系の人材育成強化の政策により、それに基づく学部等の新設や定員増が目立つ。一方で文系など他分野の定員減を伴うため、「理系拡大、文系縮小」の傾向が見られる。

【大学の統合】東京医科歯科大と東京工業大が統合される。24年入試は現在の各大学で行い、24年の秋頃に「東京科学大学」に名称変更予定。

【新増設】理工系、特に文理融合の情報科学系学部の増設が相次ぐ。国立大では茨城大‐地域未来共創学環、宇都宮大‐データサイエンス経営、千葉大‐情報・データサイエンス、お茶の水女子大‐共創工、熊本大‐情報融合学環が、公立大では富山県立大‐情報工、下関市立大‐データサイエンス、高知工科大‐データ&イノベーション学群が新設される予定だ。

 この他、公立大では東北農林専門職大が開設予定。京都府立大では生命環境学部を3学部に分割。周南公立大も「2→3学部」に再編される。

【定員増】北海道大‐工、東北大‐工、電気通信大‐情報理工学域、東京工業大‐情報理工学院、金沢大‐観光デザイン・スマート創成科学・電子情報通信の3学類、岡山大‐工、愛媛大‐工、佐賀大‐理工、大分大‐理工の国立9大学11学部等で合計365人の定員増が申請された。

【学科の統合】既存の学部で、複数の学科を1学科に統合するケースが続出。入学後に幅広く学び、その後に専攻を決定することで、受験生と大学のミスマッチ防止が期待される。国立大では富山大‐経済が3→1学科、同‐理が5→1学科に統合。また、山梨大‐工が7→1学科、三重大‐生物資源が4→1学科、大分大‐経済が4→1学科、鹿児島大‐農が3→1学科に統合。山梨大・三重大の場合、入学時はコース別募集となるが、入学後に専門を決定する募集枠を別途設ける。

(2)日程変更・募集人員

【日程変更】埼玉県立大‐保健医療福祉が後期を募集停止、関東地区の医療・看護系への影響は必至。一方、滋賀大‐経済[夜]の一般選抜(前・後期)の復活、埼玉大‐教育、広島大‐薬の後期復活、23年から公立化した旭川市立大の前・中・後期への新規参入が注目される。

【募集人員】学校推薦型・総合型選抜に女子枠を新設する東京工業大をはじめ、山梨大‐工、信州大‐医・繊維、鹿児島大‐農などで、募集人員を一般選抜から学校推薦型選抜や総合型選抜へ移行。また、神戸大‐工では「前期→後期」へ移行する。この他、釧路公立大‐経済の前・中期、岩手県立大‐社会福祉の前・後期は、学科別募集から学部一括募集に変更される。

(3)2段階選抜

 東北大‐医(医)の前期をはじめ、東京医科歯科大‐歯(歯)、横浜国立大‐経営、徳島大‐歯(歯)、大分大‐医(看護、先進医療科学)、鹿児島大‐医(医)の各後期など、予告倍率を緩和するケースが目立つ。また、長崎大‐多文化社会の前期では2段階選抜を廃止する。

 一方、新設予定のお茶の水女子大‐共創工の前・後期で新規実施。また、旭川市立大‐保健看護の前・中期でも新規実施。さらに、岐阜大‐医(医)、徳島大‐歯(歯)の各前期で予告倍率を引き締める。この他、京都大‐理の前期で2段階選抜の基準を、得点基準から予告倍率に変更する。

(4)科目等の変更

【選抜方法】東京海洋大‐海洋工の前・後期で出願要件の英語外部検定の成績基準を廃止。一方、岡山大の前期で英語外部検定を新規利用する(任意提出。得点換算)。

【共テ】愛媛大‐教育の前期で7または8科目→6または7科目に軽減する。

【2次】山梨大‐医(医)の後期で英語を追加。三重大‐医(看護)の前・後期で面接を点数化。香川大‐教育の前期で面接を追加、後期を「小論文→面接」に変更。一方、山形大‐医(医)の前期で国語を除外。山梨大‐医(看護)・工・生命環境の後期で出願書類から「多面的・総合的な評価のための申告書」を除外。鹿児島大‐農の前期で3→2科目に軽減。奈良県立医科大‐医(医)の前期で学科3科目を小論文に軽減する。

24年国公立大一般選抜の志望動向はこうなる!?

 24年入試は、25年の新課程入試(現在の高校1・2年生が学ぶ新カリキュラムに基づく入試)を控え、浪人できない「後がない入試」と言われる。実際は、新課程入試初年度は既卒者(浪人)への手厚い経過措置(旧課程の内容による選択問題など)や、共テ新科目の情報Ⅰの難度予想などから、過度に浪人を恐れる必要はなさそう。それでも受験生は不安から「安全志向」に傾くため、前年の入試結果(志願者増減や倍率の変化)の反動が生じがちで、最大の変動要因となりそうだ。こうした「前年の反動」に巻き込まれないよう注意したい。さらに「理系拡大・文系縮小」の学部増設・改組、定員変更も、志願動向に影響するものと見られる。

【ここポイント】

情報科学系の新設や定員増が目立つ
2段階選抜は予告倍率緩和の傾向
「前年度の反動」には要注意!

主な変更点は何か?

●変更点一覧の見方

 文中、学部・学科名は略称とし「学部(学科)」と記載。新増設・改組・定員増減は予定で、名称は仮称。新増設大学・学部の科目等は『螢雪時代』10月号付録を参照。前期日程=【前】、後期日程=【後】、公立大中期日程=【中】、昼間主コース=[昼]、夜間主コース=[夜]、共通テスト=共テ、個別学力検査等=2次、学校推薦型選抜=推薦型、総合型選抜=総合型、と略記。

 変更点は「23年→24年」で表記し、7月末時点で判明した23年との変更点を扱った。そのため、今後の再変更があり得る。また、医学科の募集人員の増減は、今後の定員増の再申請によって変更の可能性がある。

 誌面の都合上、募集人員の学科・専攻単位の変更や小規模な増減、推薦型・総合型に関する変更は、原則として割愛。一般選抜の科目等の変更については、共テ・2次とも、原則として科目数の変更に限って掲載した。共テの科目数は、理科が基礎(2科目)・発展いずれも選択可の場合など、例えば「6(7)科目」と表示した。

北海道・東北
釧路公立大‐経済、岩手県立大‐社会福祉が学部一括募集に

●北海道大
 ①工学部情報エレクトロニクス学科で定員増(180人→230人)の予定。/②総合入試理系【前】で984人→1,034人に募集人員増、工(情報エレクトロニクス)への移行人数を増やす。

●弘前大
 農学生命科学【後】で、2次を小論文→理科に変更し、配点も「共テ1,200点→900点、2次100点→500点」に変更。

●岩手大
 人文社会科学部で「スポーツ科学専修プログラム」(3年次進級時に選択)を廃止。

●東北大
 ①工学部で定員増(810人→850人)の予定。/②医(医)【前】で2段階選抜の予告倍率を「募集人員(以下、略)の約3倍→約3.5倍」に緩和。

●山形大
 ①医(医)【前】で2次から国語を除外。/②工[昼](高分子・有機材料工)【前】で2次から数学を除外。

●旭川市立大
 ①経済が共テを課す前期・後期、保健福祉が同じく前期・中期で新規実施(23年4月から私立→公立に移行。23年入試は私立大として別日程で実施)。募集人員は、経済が前期30人・後期10人、保健福祉が前期40人・中期10人。/②札幌会場を廃止。/③保健福祉【前】【中】で2段階選抜を新規実施。各学科の予告倍率は「コミュニティ福祉=【前】約8倍、【中】約10倍/保健看護=【前】約8倍、【中】約20倍」。

●釧路公立大
 経済【前】【中】とも、学科別募集(経済、経営)から学部一括募集に変更。入学後、2年次進級時に所属学科を決定する。

●公立千歳科学技術大
 理工【前】の学外試験場を変更。盛岡・名古屋を廃止し、仙台・大阪に新設。

●名寄市立大
 保健福祉で募集人員を【前】95人→89人、【後】19人→11人に削減(推薦型を増加)。

●岩手県立大
 ①社会福祉【前】で募集人員を45人→40人に削減(総合型を増加)。/②社会福祉【前】【後】とも、学科別募集(社会福祉、人間福祉)から学部一括募集に変更。

●東北農林専門職大
 公立専門職大を新設。農林業経営学部の1学部2学科で、山形県新庄市に開学予定。開設初年度の募集人員は「一般選抜(別日程)12人、総合型12人、指定校推薦16人」。

●会津大
 コンピュータ理工【前】の募集人員を、A(共テ1教科)138人→96人に削減、B(共テ5教科)36人→48人に増加(他に推薦型を増加)。

関東・甲信越
埼玉県立大で後期を募集停止。埼玉大‐教育では新規実施

●茨城大
 ①地域未来共創学環(定員40人:人文社会科学・工・農の3学部による学部等連係課程の実施基本組織)を開設。一般選抜の募集人員は前期24人・後期7人。/②工(機械システム工)で夜間主(フレックス)コースを募集停止(23年の一般選抜は前期21人、後期14人)。

●筑波大
 ①学際サイエンス・デザイン専門学群(定員40人)を、マレーシアの首都クアラルンプールに開設予定(9月入学。24年4月以降に募集予定)。/②国際総合学類【前】で共テの地歴・公民を2→1科目に軽減し、2次で国語・理科を選択に追加。

●宇都宮大
 ①データサイエンス経営学部(定員55人)を開設(データサイエンス・経営の2学系で構成)。一般選抜の募集人員は前期40人・後期8人。/②工で募集人員を【前】235人→217人、【後】40人→20人に削減(総合型を新規実施)。/③工【前】の募集単位を学部一括から2系(化学系、機械・情報電子系)に分割。/④農【前】で募集人員を138人→126人に削減。/⑤工(化学系)【前】で、配点を「共テ900点→700点、2次500点→800点(理科200点→500点)」と2次重視に変更。/⑥地域デザイン科学(社会基盤デザイン)【前】の2次で「数学必須→数学・物理から1」に変更。同【後】の2次も「小論文→面接」に変更。

●群馬大
 共同教育(学校教育=英語)で後期を募集停止(推薦型を新規実施)。一方、同(学校教育=音楽)で後期を新規実施。

●埼玉大
 ①教育で後期(募集18人)を新規実施し、前期で募集人員減(291人→274人)。/②理(生体制御)【後】の2次で「小論文→総合問題」に変更。

●千葉大
 ①情報・データサイエンス学部(定員100人)を開設(データサイエンス・情報工学の2コースで構成)。一般選抜の募集人員は前期のみ90人。/②工で募集人員を【前】456人→407人、【後】124人→104人に削減。/③園芸で募集人員を【前】121人→133人に増加、【後】41人→29人に削減。/④園芸(緑地環境、食料資源経済)【後】の2次で「小論文→理科2科目」に変更。

●お茶の水女子大
 ①共創工学部(定員46人)を開設。人間環境工・文化情報工の2学科で構成。募集人員は「前期33人、後期5人、推薦型6人(注)」。/②生活科学(人間・環境科学)を募集停止、既存の学部を定員減(文教育202人→185人、理125人→120人、生活科学125人→101人)。/③共創工で2段階選抜を新規実施。予告倍率は「前期=約6倍、後期=約10倍」。/④理(生物)【後】の2次から小論文を除外。
(注)前期の募集人員に高大連携特別選抜・総合型選抜を含む。

●電気通信大
 ①情報理工学域(Ⅰ類)で225人→255人に定員増。/②情報理工学域[昼]で募集人員を【前】349人→354人、【後】250人→270人に増加。

●東京医科歯科大
 ①東京工業大と統合し、24年度中に「東京科学大学」に名称変更予定。/②歯(歯)【後】の募集人員を15人→10人に削減(推薦型を拡大)。/③歯(歯)【後】で2段階選抜の予告倍率を「約6倍→約10倍」に緩和。

●東京海洋大
 海洋工【前】【後】で、出願要件の英語外部資格・検定の成績(CEFR A1以上)を廃止。

●東京工業大
 ①東京医科歯科大と統合し、24年度中に「東京科学大学」に名称変更予定。/②情報理工学院で92人→132人に定員増の予定。/③推薦型・総合型の「女子枠」新設に伴い、一般選抜の募集人員を次のように削減。物質理工学院【前】160人→138人、情報理工学院【前】86人→72人(ただし、定員増で112人に増加する予定)、生命理工学院【前】135人→105人、環境・社会理工学院【前】92人→80人。/④前期では、複数学院間の志望制度を「第3志望まで可→第2志望まで可」に縮小。

●横浜国立大
 ①都市科学(都市社会共生)【後】で2段階選抜を新規実施(予告倍率:約10倍)。/②都市科学(建築、都市基盤)【前】【後】で、2学科間の第2志望制度を廃止。/③経営【後】で2段階選抜の予告倍率を「約8倍→約10倍」に緩和。

●山梨大
 ①工学部を「7学科→1学科(7コースと総合工学枠)」に統合・改組。総合工学枠は、入学後に「総合工学クラス」に所属し、2年次以降は各専門コースに所属、同時に文理融合の「総合工学クラス出身者最優先プログラム」も履修可能。/②工で募集人員を「【前】242人→213人、【後】43人→30人(総合工学枠のみ)」に削減(推薦型を新規実施)。/③医(看護)【後】・工【後】・生命環境【後】で、出願書類から「多面的・総合的な評価のための申告書」を除外。/④医(医)【後】で2次に英語を追加し、「集団面接→グループディスカッション」に変更。

●信州大
 ①医(医)【前】で95人→85人に募集人員減(推薦型を増加)。/②医(保健)【前】で103人→95人に募集人員減(推薦型を増加)。/③繊維で募集人員を【前】132人→127人、【後】89人→79人に削減(推薦型を増加)。/④人文【前】で学外試験場を東京に新設。/⑤理(理=物質循環学)【前】の2次で「総合問題→理科」に変更。/⑥繊維(先進繊維・感性工、機械・ロボット、化学・材料)【前】の2次に数学を追加し、同(応用生物科学)【前】の2次で理科1→2科目に増加。

●高崎経済大
 地域政策【後】で高松会場を廃止。

●埼玉県立大
 保健医療福祉で後期を募集停止、前期197人→210人に募集人員増(推薦型も増加)。

●千葉県立保健医療大
 健康科学(リハビリテーション=理学療法学)【前】の共テで「数学1→2科目、理科1(2)科目→3科目(物理基礎が選択→必須に)」に負担増。

●横浜市立大
 国際教養【前】で160人→150人に募集人員減。

●都留文科大
 ①比較文化・国際教育の2学科を、文学部から教養学部に移行する。/②このため、文で【前】68人→35人、【中】128人→80人に募集人員減。一方、教養で【前】50人→83人、【中】114人→162人に増加。

●長野大
 募集人員を次のように変更。社会福祉で【前】45人→50人に増加、【中】30人→25人に削減。環境ツーリズムで【前】32人→37人に増加、【中】25人→20人に削減。企業情報で【前】32人→37人に増加、【中】25人→20人に削減する。

北陸・東海
富山大‐経済・理、三重大‐生物資源で学科を統合・改組

●富山大
 ①経済学部を「3学科→1学科(経済経営学科。3プログラムで構成)」に統合・改組し、夜間主コース(定員30人)を募集停止。/②理学部を「5学科→1学科(理学科。6プログラムで構成)に統合・改組し、定員増(193人→208人)を予定(以上、図も参照)。/③工学部で定員増(380人→395人)を予定。/④理で【前】124人→134人、【後】45人→50人に募集人員増。/⑤工で【前】277人→288人、【後】56人→58人に募集人員増。/⑥薬【前】で69人→64人に募集人員減。/⑦工【前】・都市デザイン【前】で関東(大宮)会場を廃止。/⑧都市デザイン(都市・交通デザイン)【前】の2次で「総合問題→面接」に変更。/⑨経済【後】の2次で「小論文→総合問題」に変更。/⑩理【後】の共テを5科目に統一(物理・化学・生物の旧3学科志望者は4→5科目に負担増)。

●金沢大
 ①融合学域の観光デザイン学類(20人→55人)、スマート創成科学類(20人→55人)で定員増の予定。/②電子情報通信学類で定員増(76人→116人)の予定。/③観光デザイン学類で【前】18人→40人、総合型:若干名→10人に募集人員増の予定。/④スマート創成科学類で【前】18人→42人、総合型:若干名→9人に募集人員増の予定。/⑤理工学域【前】で募集人員を486人→454人に削減(女子枠特別入試、デジタル人材選抜を新規実施)。

●岐阜大
 医(医)【前】で2段階選抜の予告倍率を「9倍→3倍」に引き締める。

●静岡大
 ①教育(学校教育=初等学習開発学) で後期を募集停止。/②工【後】で191人→199人に募集人員増。/③理(生物科学)【前】の2次の理科で、物理・化学が選択可に。/④理(化学)【後】の2次から小論文を除外。

●豊橋技術科学大
 工学部で「グローバル技術科学アーキテクト養成コース」を募集停止。

●三重大
 ①生物資源学部を「4学科(9コース)→1学科(4コース)」に統合・改組。4コース中「生物資源総合科学コース」は、1年次に志望分野を検討し、2年次以降は他の3コースに所属する。/②生物資源【後】で55人→48人に募集人員減。/③医(看護)【前】【後】の2次で、面接を新たに点数化(100点)。

●富山県立大
 ①情報工学部(定員160人)を開設予定(工‐知能ロボット工・情報システム工の2学科を移行、データサイエンス学科を増設)。一般選抜の募集人員は、前期106人、後期13人。/②工の募集人員を【前】245人→153人、【後】36人→22人に削減。/③情報工【前】で、工と同じく学外試験場を設置予定(さいたま・名古屋)。

●金沢美術工芸大
 23年10月から、金沢市内の新キャンパスに移転する。

●福井県立大
 生物資源(創造農)【後】で2段階選抜を新規実施(基準=志願者が50人を超えた場合)。

●名古屋市立大
 ①芸術工(建築都市デザイン)【前】の共テで理科1→2科目に増加。また、同【後】でも共テを4→6科目に増加(地歴・公民、理科を追加)。/②医【前】で2段階選抜の基準を「共テ550点満点中、概ね71%以上→73%以上」に引き締める。ただし、別途設定している予告倍率(募集人員の約3倍)は変更なし。

関西
大阪教育大・京都府立大で全学規模の学部改組を実施

●滋賀大
 ①経済[夜]で一般前・後期を復活。募集人員は【前】17人・【後】3人。/②データサイエンス【後】の2次で「総合問題→数学」に変更。

●京都大
 理【前】で2段階選抜の基準を「共テ900点満点中概ね70%以上→予告倍率(3.0倍)」に変更。

●大阪教育大
 教育学部で3課程(初等教育教員養成課程、学校教育教員養成課程、養護教諭養成課程。5専攻22コース)を2課程(学校教育教員養成課程、養護教諭養成課程。5専攻14コース)に統合。次世代教育専攻(教育探究コース、ICT教育コース)を新設する。

●神戸大
 ①工で募集人員を【前】452人→423人に削減、【後】100人→129人に増加。/②工(応用化学)【前】で、配点を「共テ375点→250点、2次425点→550点」に変更。/③文【前】・国際人間科学【前】・法【前】・医(保健)【前】の2次の外国語で、英語が「選択→必須」に。/④医(保健=看護学)【前】で、2次に面接を追加。

●和歌山大
 教育(学校教育=文科系)【前】の2次で、国語の出題範囲から漢文を除外。

●滋賀県立大
 人間看護【前】で40人→30人に募集人員減(推薦型を増加)。

●京都府立大
 ①生命環境学部を分割・再編、文学部から和食文化学科を移行し、農学食科学・生命理工情報・環境科学の3学部を開設予定。一般選抜の募集人員は、農学食科学=前期66人・後期7人、生命理工情報=前期39人・後期3人、環境科学=前期50人・後期5人。/②改組に伴い、文を【前】73人→58人、【後】19人→14人に募集人員減。

●大阪公立大
 ①医(医)【前】で80人→75人に募集人員減。/②医(リハビリテーション)【後】で2段階選抜の予告倍率を「約17倍→約27倍」に緩和。

●神戸市看護大
 看護【後】で15人→10人に募集人員減(推薦型を増加)。

●奈良県立医科大
 医(医)【前】で、2次を「数学・理科・英語→小論文」に軽減。

中国・四国
公立3大学で情報系学部等を増設、愛媛大‐工で定員増

●鳥取大
 工【後】で123人→116人に募集人員減。

●島根大
 ①教育【前】で75人→68人に募集人員減。/②人間科学で【前】45人→40人、【後】10人→8人に募集人員減。/③総合理工(地球科学)【前】の共テで、理科を2(3)科目→1(2)科目に軽減。また、同【後】の共テの理科で基礎科目が選択可に。

●岡山大
 ①工学部で定員増(610人→640人)、情報工学先進コース(学部・大学院の6年一貫。一般前期で40人募集)を増設予定。/②全学の前期で英語外部検定を新規利用。任意提出で得点換算(「CEFR C1」以上で共テ・個別の外国語を満点とみなす)。/③医(保健=看護学)【前】で、募集単位を文系・理系に分割。共テの理科が「文系=基礎2科目、理系=発展2科目」。一方、いずれも2次から理科を除外。

●広島大
 ①薬(薬科学)で後期を新規実施。/②総合科学(総合科学)【前】で90人→84人に募集人員減(総合型を増加)。/③総合科学(国際共創=理科系)【前】の2次で「理科2科目→数学」に変更。

●山口大
 共同獣医で学科名称を変更(獣医→共同獣医)。

●徳島大
 ①歯(歯)で2段階選抜の予告倍率を、前期で「10倍→8倍」に引き締め、後期で「15倍→25倍」に緩和。/②理工[昼](自然科学)【前】【後】で、共テの理科は生物・地学が選択可に。また、同【前】の2次の理科で生物が選択可に。/③歯(口腔保健)【後】の2次で、面接を新たに点数化(総合判定→150点)。

●香川大
 ①教育(小学校教育)【後】で18人→13人に募集人員減(推薦型を増加)。/②教育【前】で2次に面接を追加、同【後】の2次を小論文→面接に変更。

●愛媛大
 ①教育学部で学校教育教員養成課程を「3コース(2サブコース、10専攻)→2コース(6サブコース)」に改組。/②工学部で定員増(500人→530人)、「デジタル情報人材育成特別プログラム」を新設(募集人員=前期15人、後期10人、総合型5人)。/③医(医)【前】の共テで、英語のリーディング・リスニングの配点比率を「90点:10点→80点:20点」に変更。/④教育(教育発達実践=特別支援以外)【前】で共テを7(8)科目→6(7)科目に軽減。/⑤教育(初等中等=国語、社会、英語、算数・数学、理科、技術・情報)【前】で、2次を「国語・数学・理科・英語から1」に統一。また、同(初等中等=家庭)【前】で、2次を「学科1科目→実技」に変更。

●高知大
 ①人文社会科学(人文科学)【前】で、2次から国語を除外。/②理工(数学物理)【後】で、2次の面接から口頭試問を除外。

●山陽小野田市立山口東京理科大
 ①工学部に「医薬工学科」を増設予定(定員60人)。/②薬【中】で64人→52人に募集人員減。/③工【前】【中】・薬【中】の学外試験場を大阪・岡山に増設。一方、工【中】・薬【中】で松江会場を廃止。

●下関市立大
 ①データサイエンス学部(定員80人)を開設予定。募集人員は「前期40人、中期10人、共テ免除推薦型30人」。/②経済は「前期A方式65人→53人・B方式65人→53人、中期180人→144人、推薦型130人→114人」に募集人員減。

●周南公立大
 ①2学部(経済、福祉情報)を3学部(経済経営、人間健康科学、情報科学)に改組する。一般選抜の募集人員は、経済経営=前期46人・中期30人、人間健康科学=前期75人・中期15人・後期10人、情報科学=前期40人・中期30人。/②前期・中期で岡山会場を増設。

●高知工科大
 ①データ&イノベーション学群(定員60人)を開設予定。募集人員は「前期A方式25人・B方式5人、後期5人、推薦型:若干名(女子枠を新設)、総合型25人」。/②経済・マネジメント学群で、募集人員を「前期A方式40人→45人・C方式15人→20人、後期15人→10人、推薦型50人→20人(県内枠30人→15人)、総合型20人→45人(県内枠10人→20人)」に変更。

九州
大分大‐経済、鹿児島大‐農で学科を統合・改組

●福岡教育大
 教育で募集人員を【前】386人→379人に削減、【後】102人→107人に増加。

●佐賀大
 ①理工学部で定員増(480人→510人)の予定。/②全学【前】【後】で、共テの英語外部検定利用について項目を追加。共テのリーディング・リスニングの合計点が100点未満(50%未満)の場合は得点換算を行わない。

●長崎大
 ①医(医)【前】で募集人員を71人→76人に増加(推薦型の研究医枠を縮小)。/②多文化社会【前】で2段階選抜を廃止。/③情報データ科学【前】【後】を、選抜方法A(文系受験)・B(理系受験)に複線化。前期はAが「共テ=7(8)科目、2次=数学(ⅠⅡAB)・英語・ペーパーインタビュー」、Bが「共テ=7科目、2次=数学(ⅠⅡⅢABC)・英語・ペーパーインタビュー」を課す。後期はAが「共テ=6(7)科目、2次=小論文・ペーパーインタビュー」、Bが「共テ=6科目、2次=小論文・ペーパーインタビュー」を課す。前年比で、2次は前期で理科を除外、後期が「数学→小論文」に変更。

●熊本大
 ①情報融合学環(定員60人:学部等連係課程実施基本組織)を開設(DS半導体・DS総合の2コースで構成)。一般選抜は前期のみ45人を募集。/②工学部に「半導体デバイス工学課程」を増設予定。/③理【前】で150人→140人に募集人員減。/④工で【前】335人→314人、【後】47人→45人に募集人員減。/⑤薬【前】の2次の理科(2科目)で、化学が「選択→必須」に。

●大分大
 ①経済学部を「4学科→1学科(総合経済学科。6コースで構成)」に統合・改組する予定。/②理工学部で定員増(355人→395人)の予定。/③理工で【前】244人→237人、【後】49人→46人に募集人員減(定員増が認可されない場合)。/④医(看護、先進医療科学)【後】で2段階選抜の予告倍率を「約7倍→約10倍」に緩和。

●宮崎大
 ①教育学部で定員増(120人→140人)、農学部で定員減(285人→265人)。/②農で【前】161人→149人、【後】75人→69人に募集人員減。/③農(畜産草地科学)【前】【後】で共テから地歴・公民を除外し、同【前】の2次で英語を選択に追加。

●鹿児島大
 ①共同獣医学部に4年制の「畜産学科」を増設。一般選抜は【前】14人・【後】5人を募集。/②農学部を「3学科→1学科(農学科。この他に、23・24年とも特別コース)」に統合・改組し、定員減(205人→175人)。2年進級時に4プログラムに分属。/③農で募集人員を【前】154人→118人に削減(推薦型を拡大)、【後】18人→20人に増加。/④農【前】の2次を3→2科目に軽減(数学・理科・英語必須→数学・理科・英語から2科目選択)。/⑤医(医)【後】で2段階選抜の予告倍率を「約8倍→約10倍」に緩和。

●北九州市立大
 ①国際環境工(環境化学工)【前】で、共テによりA(7科目)・B(4科目)の2方式に複線化。/②外国語(中国)【後】の2次で小論文→面接に変更。

●熊本県立大
 総合管理で専攻制を導入し、公共・ビジネス・情報の3専攻を設置(入試は学部一括募集。2年次進級時に所属決定)。

●宮崎公立大
 人文【前】で学外試験場を大阪・大分に増設。

●名桜大
 人間健康(健康情報)【前】で、学外試験場を東京・大阪・福岡・那覇に新設。

付記:文部科学省所管外の大学校

●防衛大学校
 ①一般選抜の募集人員を「人文・社会科学専攻55人→45人、理工学専攻225人→195人」に削減(推薦型を増加)。/②一般選抜の1次の試験日程を「2→1日間」に短縮。


(文責/小林)
※この記事は「螢雪時代(2023年10月号)」より転載いたしました。