
大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の出願は、例年9月から始まります。これまでは所属する学校ごとにまとめて願書を郵送する方式でしたが、2026年実施の試験からは個人での「Web出願」に変更になります。共通テストの概要を押さえたうえで、全体のスケジュールや出願方法、出願時の注意事項などについても解説していきます。

共通テストは、独立行政法人大学入試センターが実施する試験です。「共通テスト+個別試験」で合否を判定する国公立大の一般選抜のほか、「共通テストのみ」or「共通テスト+個別試験」で合否を判定する私立大の共通テスト利用入試や、国公立大・私立大の学校推薦型・総合型選抜のうち共通テストを課す方式を受験する人が受けます。
2025年は、約46.2万人が受験(志願者数は約49.5万人)しました。
共通テストは例年1月中旬に行われ、2026年は1月17日(土)・18日(日)に本試験が、1月24日(土)・25日(日)に追試験(何らかの事情で本試験が受けられなかった人のみが受験可能)が実施されます。
自宅や高校に近い試験会場で受けられるケースが多いものの、会場はその年の志願者の数や分布により決定されるため、必ずしも最寄りの会場が指定されるとは限りません。

2026年1月実施の共通テストの出題教科・科目、配点は下図の通り。7教科21科目から自分が受験する大学が指定する受験教科・科目に合わせて選択して受験します。なお、2025年に実施された旧教育課程履修者(既卒者)に対しての経過措置はなくなり、2026年はすべての受験生が同じ出題教科・科目で受験します。

共通テストとしての配点は教科ごとに決まっていますが、大学によって配点に傾斜をつけるケースもあります。志望校の受験科目・配点については、事前にしっかりと確認しておきましょう。
2026年実施の共通テストより、出願方法がWeb出願になります。それに伴い、要項について書かれた「受験案内」も、冊子(紙媒体)からPDF(デジタルデータ)へと切り替わりました。PDFは大学入試センターのホームページ上で公開されているので、早めに入手して内容を確認しましょう。なお、出願、出願内容の登録・訂正、受験票の取得、成績の閲覧などは、「大学入学共通テスト出願サイト」(以下、共通テスト出願サイト)の「マイページ」で行います。
2026年共通テストの出願期間は、2025年9月16日(火)10:00~10月3日(金)17:00です。先述の共通テスト出願サイトで「マイページ」を作成し、そこから出願します。マイページは7月1日(火)10:00から作成が可能なので、出願期間前に登録を済ませておきましょう。
【マイページの作成手順】
①登録ページにアクセスする
大学入試センターのホームページから共通テストの出願サイトにアクセス。「初めての方はこちら」からマイページが作成できます。

②利用規約や個人情報の取り扱いに同意する
③氏名・生年月日・メールアドレスを登録する
④パスワードを設定する
⑤仮登録メールを受信後、本登録する
出願期間内に、マイページから出願手続きを行います。
【出願の手順】
①留意事項に同意し、顔写真を登録する
「出願」のタグをタップし、志願者情報を入力。顔写真も登録します。

②住所や出願資格を設定する
画面の案内にしたがって、現住所、電話番号、出願資格を設定します。現役生には、「在学する学校への出願情報の提供」が表れます。学校の先生が受験生の出願状況を確認する際に必要になるため、基本的には「同意する」を選択しましょう。

③志願者情報を確認する
出願資格を登録すると、下のような画面が現れます。誤りがないか確認し、問題なければ「OK」を押します。

④受験教科を登録する
すべての教科について「受験する/受験しない」を登録します。また、地理歴史・公民と理科については、受験科目数も出願時に登録します。
地理歴史・公民の科目選択には注意が必要です。6つの出題科目のうちから最大2科目を選択して解答しますが、下記表内で「×」になっている組み合わせは選択できません。出願時に登録する「受験する科目数」は試験当日に変更することはできませんが、どの科目を選択するかは、試験当日に決められます(理科も同様)。

さらに、成績の閲覧(2026年4月1日以降)についても、希望の有無を選択します。
⑤検定料を支払う
すべて登録し終えると、必要な検定料が表示されます。共通テストの検定料は受験する教科数により異なり、2教科以下なら12,000円、3教科以上なら18,000円となります。支払い時にはこの検定料のほかに188円の支払い手数料がかかります。また、成績閲覧を希望する場合は、別途300円が必要になります。「支払い方法の選択」から、クレジットカード、コンビニ払い、Pay-easyを選択し、支払います。期間内(10月3日の23:59まで)に支払いをしなければ出願が認められない(共通テストが受験できない)ため、注意が必要です。
検定料を支払い出願が完了すると、10月10日(金)10:00から出願内容を確認できるようになります。特に受験教科・科目数に誤りがないか、しっかりと確認しましょう。10月17日(金)17:00までは訂正が可能なので、誤りがあった場合は必ず修正しましょう。また、出願期間内も出願内容の訂正が可能です。
試験当日に必要な「受験票」は、12月10日(水)10:00から、マイページにて取得・印刷できるようになります。受験票は試験会場への持参が必要なので、必ず印刷しておきましょう。
英語リスニングで使用するイヤホンが耳に装着できない人は、事前に申請した場合に限り、試験会場でヘッドホンを貸与してもらえます。希望する人は、以下の手順で申請をしましょう。
大学入試センターのホームページ「英語リスニングについて」から「イヤホン不適合措置申請書」をダウンロードします。受験する大学の入試担当窓口に電話連絡のうえ、志願者本人が出向き、申請書に確認の署名をもらいます。その後、共通テスト出願サイトから出願する際に、「イヤホン不適合措置申請」の「申請する」にチェックをつけ、署名をもらった申請書の画像をアップロードします。詳しくは、イヤホン不適合措置申請書に記載の内容を確認しましょう。
病気・負傷や障害等のために受験上の配慮を希望する場合は、7月1日(火)〜10月3日(金)の期間内に、出願手続きとは別に郵送での申請が必要です。申請に基づき、大学入試センターで審査のうえ、受験上の配慮事項が決定されます。事前申請がない場合は、受験上の配慮は受けられないので注意が必要です。詳しくは「受験上の配慮案内〔障害等のある方への配慮案内〕」に記載されているので、大学入試センターのホームページから入手して確認しておきましょう。
*大学入試センターの問い合わせ先
大学入試センター事業第一課
TEL 03-3465-8600(志願者問合せ専用電話)
FAX 03-3485-1771(電話での問合せが難しい障害等のある方専用FAX)
9:30~17:00(土日祝日・12月29日~1月3日を除く)
※問い合わせは志願者本人が行うこと
2026年1月17日(土)・18日(日)の2日間にわたり、共通テストの本試験が実施され、正解等が発表されます。これをもとに自己採点を行い、出願校の最終判断の材料にします。
なお、病気やケガ、当日の天候や交通事情などやむをえない事情により本試験が受験できなかった場合は、1月24日(土)・25日(日)に行われる追試験の受験を申請できます。詳しくは受験案内に記されているので、万一に備えて読み込んでおきましょう。
その後、1月21日(水)には受験者数・平均点等の中間発表があり、1月23日(金)には科目間の得点調整実施の有無等が発表されます。2月5日(木)には受験者数・平均点等の最終発表が行われます(いずれも予定)。また、4月1日(水)以降には、マイページにて成績閲覧(出願時に希望した人のみ)が可能になります。
共通テストの出願について、流れや注意点を確認できましたか? 今年から新たに始まるWeb出願については、個人で登録・入力をする必要があり、抜け漏れや誤りがないか、慎重に進める必要があります。マイページの登録など、早めに準備をしておきましょう。
また、「受験教科」「受験科目数」は出願後に変更ができないという点も非常に重要です。第1志望校のみならず、自分が受験するすべての大学の条件を満たしているかどうか、必ずチェックしましょう。
出願は非常に重要なステップです。つい受験勉強に気持ちが向きがちですが、出願準備にしっかりと時間をとって慎重に進めてください。
2025年 螢雪時代9月号「共通テスト・国公立大・私立大 出願への道」の記事も参考にしてみましょう。
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