年が明けると、いよいよ本格的な受験シーズンに突入。
大学入学共通テスト(以下、共通テスト)、私立大個別試験、国公立大2次試験……と怒涛の日々が続きます。
万全な状態で試験本番に臨むためには、しっかりとしたスケジューリングと心身のコンディショニングが不可欠です。
備えあれば憂いなし。本記事を参考に、受験シーズンをどう過ごすか、シミュレーションをしておきましょう。
まずは、年明けに迫った一般選抜の入試本番に向けて、スケジュールをおさらいしておきましょう。
特に、出願の抜け漏れなどには注意が必要です。
1月上旬からは、私立大一般選抜の出願受付が始まります。
出願の方法や締切は大学によって異なるので、必ず募集要項で確認しておきましょう。
1月中旬には、2日間にわたって共通テスト(本試験)が実施されます。
試験後に発表される正解で自己採点を行い、どこの大学(国公立大)に出願するかを最終決定します。
1月下旬から2月上旬にかけて、国公立大一般選抜の個別試験(2次試験)の出願受付が行われます。
一般選抜には前期日程、中期日程(一部の大学)、後期日程があり、各日程1校ずつ出願できます(前・中・後期とも同じ大学に出願することも可)。
国公立大の出願受付と同時期に、私立大の一般選抜の試験が行われます。
受験生の多くは複数の大学・学部を併願するため、この時期は毎日のように試験が続くケースもあります。
2月上旬には、私立大一般選抜の合格者が発表されはじめます。
合格して進学の可能性がある場合は、必ず期日までに入学手続きを行いましょう。
2月下旬には、国公立大の一般選抜前期日程の試験が行われます。
3月上旬には合格発表があり、合格者は入学手続きを行います。
3月中旬にかけて、国公立大中期・後期日程の試験が行われ、前期日程で不合格だった場合に受験できます。
私立大の中には、後期入試や2期募集として3月下旬まで試験を行う大学もあります。
冬休みから共通テスト、2次・個別試験にかけての過ごし方や備えについて、本記事では主に、試験数日前までにやるべきことを紹介します。
緊張が高まるこの時期の鉄則は、とにかく心身の状態を安定させること。
不安や動揺の要因は極力排除し、風邪や体調不良には十分に注意しましょう。
この時期に新しい問題に挑戦すると、「解けない!」と焦りを生みかねません。
冬休み以降の試験直前期は、これまでに解いた問題を解き直したり、解法を確認したり、間違いやすい箇所を補強したりといった、「復習」に重点を置いた総仕上げをしましょう。
「解ける!」という手応えが、自信につながります。
試験は朝から始まるケースがほとんどなので、試験開始時間にはしっかりと頭がはたらくように生活リズムを整えておきましょう。
普段は夜型という人は特に、早めに早寝・早起きのリズムに切り替えておくのがベター。
睡眠時間もしっかりと確保しましょう。
生活リズムが整うと体調もメンタル面も安定しやすく、過度な緊張や不安の軽減にもつながります。
初めて行く場所や初めてのシチュエーションといった不慣れな環境・状況では、不安を感じやすくなるもの。
事前に試験会場までのルートを確認し、できれば会場の下見をしておきましょう。
「来たことがある」「知っている道だ」という安心感は、試験当日の緊張を和らげてくれるはずです。
また、遠方まで試験を受けに行く人は、その行程や宿泊先の情報も頭に入れておきましょう。
直前期には、本番当日の状況を細かくシミュレーションしておきましょう。
朝、何時に起きて朝食を食べ、何時に出かけ、何時の電車・バスに乗り、何時に会場に着くか…。
過去問などを参考にして、どの順番で問題を解くか、時間配分はどうするか、何分考えてもわからなかったら次の問題に進むか…。
また、交通機関に遅れが生じた場合はどこに連絡するかなど、万一に備えた対処法も備えておくと安心です。
風邪などの体調不良は何よりも避けたいもの。
インフルエンザやコロナウイルスなどのウイルス性の感染症にかかってしまうと、試験を受けられないことにもなりかねません。
直前期はなるべく外出は控え、交通機関や自習室を利用する際などにはできるだけマスクを着用し、こまめに手洗い・うがいをして予防しましょう。
なお、各種ワクチンは接種してから抗体ができるまでに時間がかかるので、希望する人は早めに受けておきましょう。
メンタル面を整えるためには、何か特別なことをするのではなく、普段通りの生活をすることが一番。
好きな香り、勝負飯、お守り、音楽など、「これがあると落ち着く・やる気がみなぎる」というルーティンやモノを用意しておくのもおすすめです。
また、自信がなく不安にかられるときは、これまでに解いた問題集や参考書を山積みにするなどして可視化し、「これだけやってきたのだから大丈夫」と唱えましょう。
冬休みから試験直前期にかけては、最終調整の時期。
試験本番で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、しっかりと栄養・睡眠を摂って心身のコンディションを整えることを最優先しつつ、勉強面ではこれまでの総仕上げをしていきましょう。
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