02 入試方式から絞り込もう
対策の労力を最小限に!
国公立大
日程
中期日程・後期日程
原則として、第1志望は前期日程で受験する。前期日程で合格して入学手続きを完了すると、中期・後期日程の試験を受けても合格にはならないからだ。一方、中期日程と後期日程は、合格発表と手続き締切日がそれぞれ重なる。そのため、中期日程+後期日程の組み合わせであれば、合格を複数確保してから進学先を選ぶことができる。とはいえ、中期日程は実施する大学数が少なく、受験旅行が必要な場合は過密日程になるので、注意すること。
別日程
一部の公立大で実施している日程で、2025年の実施予定大学は以下の通り。併願する前・中・後期日程の入学手続きの影響を受けずに、合格できる場合もある。
受験科目
科目・配点
第1志望校と同じ科目で受験できる大学・学部を併願先にすると、対策が負担にならない。自分が共通テスト(以下、共テ)で受験する理科、地歴・公民の科目は選択可能か、国語は古文・漢文を含むかなど、出題範囲も確認すること。
小論文・面接
後期日程では小論文や面接、総合問題を課す大学も多い。前期日程で合格できれば小論文等の対策はムダになるため、前期日程の試験終了後から対策を始める受験生が多い。それまでは、第1志望校対策に注力するのがセオリーだ。
私立大
日程
試験日自由選択制
同じ条件の入試が複数日あり、都合のいい日を自由に選んで受験できるもの。試験日の連続・重複を避けられる。志望度が高い大学なら、複数回挑戦しても。
全学部日程
学部別に実施される個別日程とは別に、学内の全学部が同日に共通の問題を使って一斉に試験を行うもの。一度の試験で複数の学部・学科を併願できる大学もある。
受験料
共通テスト利用入試
共テの成績だけで私立大が受験できる「共テ利用方式」と、共テに加えて独自試験も課される「共テ併用方式」の2 種。受験料は1.5万円程度と、学部別・全学部日程入試と比べると割安。
学内併願割引
一部の大学では、複数の学部を併願したり複数日程受験する場合、受験料を割り引きする制度を設けている。どうしても行きたい大学にこの制度があれば、ぜひ利用したい。
受験科目
外部検定利用入試
英検®などの資格試験の級・スコアを出願資格としたり、得点に換算・加点するもの。共テ利用入試と同様に、大学に合わせた対策の負担を軽減できる。
傾斜配点方式
課される科目の配点が均等ではないもの。特に私立大では同じ学部・学科でも、配点の異なる複数の方式を設けている場合が多い。自分の得意科目の配点が高い方式を選ぶのが原則。
受験場所
学外試験場
大学所在地以外に、全国主要都市等に設けられた特設会場で試験を受けられるもの。遠方の大学を受験する場合、移動の負担が軽くなる。大規模私立大に多いが、一部の国公立大も実施。
共通テスト利用入試
共テの成績で私立大を受験できるため、独自試験を受けに行く時間や手間を削減できる。特に遠方の私立大を受験する場合は、受験旅行にかかる費用も節約可能。