お金の管理の大原則
支出が収入を超えない範囲で生活を!
お小遣いだけではなく、食費や住居費も含めた生活費をやり繰りする本格的なお金の管理は、新大学1年生のほとんどは未経験だ。齋藤先生は「月々の支出が収入を超えない範囲で生活することが、お金の管理の基本にして一番大事なことです」と強調する。この考え方は、大学生に限らず社会人になっても大切だという。
「なぜ支出が収入を超えない生活を保つのが大事かというと、支出が収入を超える生活が続くと、お金の不安から気持ちのゆとりが失われるからです」と齋藤先生。お金の不安から学生生活を楽しむゆとりが失われ、借金などに手を出す危険性もあると指摘する。「数学が苦手な人でも、四則計算ができればお金の管理は可能です。心理的なハードルを上げずに、お金の管理に取り組みましょう」と呼びかける。
また、齋藤先生によると、大学生がお金の管理に取り組む意義はとても大きいという。「家計の管理をきっかけに経済に興味を持ち、さらに派生して企業活動や働き方などに関心を抱くかもしれません。そうした興味関心は、今後の社会を生きるベースになります」と解説する。