受験お役立ち情報
2024.08.15
総合型選抜・学校推薦型選抜で受験をする際に、必要な準備は何か知っているだろうか?
実は、総合型選抜・学校推薦型選抜での受験を決める前に、準備をしておかないといけないことが多くある。総合型選抜・学校推薦型選抜の準備は、自分自身を深く理解し、志望校や将来の目標を明確にすることから始まる。志望校を早めに決める重要性、具体的にいつ頃から準備を始めればいいのか、志望校が決まらない場合の準備方法、そして志望校を決めるための考え方について詳しく解説していく。
志望校を早めに決定することは、総合型選抜を受けるうえで非常に大切だ。志望校を早めに決定するメリットとして、具体的には3つの点が挙げられる。
総合型選抜・学校推薦型選抜は評価方法が多様だ。共通テストの受験が必要な場合もある。かつ実績が必要なケースもあるので早めに考えるのが大事。志望校を決めることで、入試に必要な準備(例えば、どのような書類が必要か、どのようなスキルが求められるか)を早期に把握することができ、より効果的に準備をすることができる。
早めに志望校を決めることで、目的意識が明確になる。これにより、教科の学びに対する意欲が高まり、結果的に「評定平均値」「資格」「活動」などの面でも良い成果が得られやすい。
「○○大学を受験する」という明確な目標があると、日々の学習やその他の活動に対するモチベーションを高く維持することができる。また、受験準備として、志望理由書の作成や面接の練習を通して、その大学で何をしたいのかを考えることができる。
志望校を早めに決めることができれば、余裕を持って大学見学に行くことができる。実際にキャンパス内を歩いてみたり、先輩たちから話を聞いてみたりすると、より大学生活をイメージしやすくなるだろう。
また、一部の大学ではオープンキャンパスで行われるガイダンス等への参加が総合型選抜の出願条件に組み込まれていることもある。そのため、オープンキャンパスの情報を早めに入手し、参加できるようにスケジュールを立てる必要がある。
実際にいつ頃までに志望校を決めるのがベストなのか?理想的なタイミングは「高校2年生の夏休みまで」だ。なぜなら、高校2年生の夏までに志望校を決めていれば、そこからの準備がしやすくなるからだ。
総合型選抜の出願まであと1年あるので、その間に様々な準備をすることが可能になる。評定平均をあげられるほか、部活やボランティア活動で結果や成果を残せる、海外への短期留学に挑戦しやすいという利点もある。
また、高校2年生の夏休みであれば、1つ上の先輩たちの入試の募集要項も公開されているので、そのスケジュールに合わせた対策もしやすくなる。
以下に総合型選抜のざっくりとしたスケジュールを紹介する。ただし、大学や受験方式によって、スケジュールが違うこともある。必ず、志望大学のスケジュールを確認しておこう。
総合型選抜 スケジュール例
高校1・2年生
高校3年生
万が一に備えて
とはいえ、中にはやりたいことが分からず、高校2年生の夏までに志望校を決められない人もいるだろう。高校3年生に志望校を決めて合格した先輩もいるが、人気の大学は倍率も高く、高校時代に総合型選抜・学校推薦型選抜で評価される経験を残せていないと、直前の対策だけでは合格することは難しい。志望校がまだ決まっていない場合にも、準備しておくと良いことを4つ紹介する。
学校推薦型選抜では、募集条件として評定平均を定めている大学が多く、総合型選抜でも評価されることがある。日々の授業を真剣に取り組み、評定平均を高める努力が必要だ。定期試験だけではなく、授業への出席・態度はもちろん、提出物の遅れなどにも気をつけよう。
自分の興味関心に関連する資格を取得することで、アピールポイントを増やすことができる。例えば、英語力を生かして受験したい場合、総合型選抜などにおいて評価されることが多い英検2級以上を取得することをおすすめする。
まずは実績作りが重要だ。そして、「その活動から何を考えたか」は面接でも聞かれるので説明できるようにしておこう。部活動や学外活動に積極的に参加することで、リーダーシップや協調性などを養うことができるほか、活動内容を自分の言葉でまとめることによってアウトプットにもつながる。
学校内での探究授業も大切な評価ポイントとなる。探究活動を通して1~2年生のうちに社会で活躍する先輩と出会い、自分のなりたい姿を明確にすることで、志望分野、志望学部を考えるきっかけになる。
志望校を決めるには普段から自分自身が何をしたいか、大学で何をしたいのかを明確にしておく必要がある。志望校を決める際には、次の3つの考え方やアプローチが役立つ。
まずは自分の興味・関心について考えてみよう。できれば、高校在学中に興味がある分野について調べたり、関連する活動に積極的に参加したりして、自分の好奇心を育てることが重要だ。
疑問を持つことによって自分自身の考えを深め、様々な考えを知ることができるようになる。特に、大学の授業では高校よりもディスカッションやグループワークが増えるため、自分自身の考えを説明できる力が求められる。日常の中で「なぜ?」と疑問を持ったことがあれば、それらの解決方法の調査や情報収集などを行うことが大切だ。
学んだことや考えたことを自分の言葉でまとめ、それを発表する機会を持つことで、自分の理解が深まり、自信もつく。自分の考えをまとめる経験は、志望理由書づくりや面接試験にも役立つので、高校在学中にスピーチやプレゼンの練習をしておくと受験にも役立てることができるだろう。
総合型選抜で国立大学に合格しました。準備を始めたのは中学3年生の時。どうして早めに準備したかというと、3つ上の姉の影響です。当時、姉は大学受験、私は高校受験の年だったので、姉が別の大学の学校推薦型選抜を受けて合格し、年内で受験が終わってリフレッシュしている姿を見てうらやましいと思っていました。
早めに総合型選抜を意識していたことで、面接でアピールできるポイントを高校時代にたくさん作れたことが良かったと思っています。部活動や研究活動など、実際に自分で活動したことは記憶にも残っているため、面接でしっかりと答えられます。また、面接官も深く聞いてくださるので、どう答えたらいいか分からないという不安は少なかったです。
とはいえ、部活引退から受験までのスケジュールが短かったので、準備は少し大変でした。8月に部活動を引退してから秋の受験まで、書類の準備や面接練習でバタバタしていました。やりたいことはある程度固まっていましたが、それを志望理由書にまとめるのはかなり大変な作業でした。
受験までにやっておくと良いことは自分の興味を知ることだと思います。今はインターネットなどで、調べることも簡単にできると思います。また、入学前に興味のある研究について調べていると、大学に入ってからもしっかり学ぶことができます。夏休みなどの時間があるときにウェブサイトをじっくり見たり、オープンキャンパスなどの大学のイベントに参加したりすることが大切だと思います。
年内に合格を決められたメリットとしては、大学生活に向けてよいスタートが切れたことです。総合型選抜の合格者が対象の入学前海外研修という機会を利用して、大学入学前に2週間ほどイギリスに行きました。ホームステイなどの経験を通して価値観を広げ、その後の大学生活でも何度か留学に挑戦しています。
しっかりと事前準備をしておくことで、自分自身を効果的にアピールすることができ、総合型選抜での合格に近づくことができます。計画的かつ積極的に準備を進め、自分の目標を達成するための努力を惜しまないことが成功への鍵です。
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