私は数学が苦手で、東京医科歯科大のレベルに全く届かない状況でした。様々な試行錯誤をする中、受験直前の11月ぐらいになって「この勉強をやった方がいいんだ!」という気づきがあり、それ以降は数学の対策に時間を充てました。振り返るに、受験直前に数学を勉強し数学の力を上げられたのは、高3の夏の時点で理科を含め全科目の基礎がある程度できていたからだと思います。やれることは早めにやって高3後期に余白を残しておくことも、1つの重要なポイントだと考えています。
高3前期は「1日〇ページずつ参考書をやる」というスタイルで勉強していましたが、なかなか計画通りにはできていませんでした。そこで私は「今週はこの参考書だけ集中的にやる」というスタイルで数学の勉強をやってみたところ、思ったよりもうまく出来ました。もちろん、コツコツ勉強することはとても重要ですが、一気にやる勉強スタイルが合っている人もいるかもしれません。皆さんにはぜひ、様々な勉強方法を試してもらい、自分に合った最適な勉強スタイルを見つけてほしいと思います。
受験期には、期待通りの結果が出ないことが多々ありました。模試の成績には一喜一憂しましたし、どうしても勉強したくない日はたくさんありました。そのような時は、30分ほど机に伏して寝たり、塾の周りを散歩したりするなどして、様々な息抜きの方法を試していました。併願校不合格となってしまった時は1日中泣いていましたし、そのあと祖父の畑仕事の手伝いもしました。自分なりの息抜きの仕方、鬱憤の晴らし方を持っておくと、良いかもしれません。
私はもともと東大志望でしたが、初めて医学部の問題を解いたときに「医学部ムズッ」となったことをよく覚えています。医学部合格がとても高い壁であることは事実ですが、高い分、壁を乗り越えた時に得られる喜びと矜持はかけがえのないものです。(少なくとも私はそう感じました。)辛いときは何度もあると思いますが、そのたびに壁を乗り越えた先の自分をイメージして、最後まで粘り強く頑張ってほしいと思います。
高1高2の時点で「医療者になりたい」という夢を持っていること、まずはそのことを誇りに思って欲しいと思います。各大学のオープンキャンパスに行くなどして、その夢をさらに深めていってください。 高1高2の勉強はやはり基礎的なものですから、つまらないと感じることもあると思います。しかし、受験学年になると様々な面白い問題に出会うことができますから、ぜひそれを期待して高校の勉強を楽しんで欲しいと思います。
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