螢雪アドバイザー
堀 浩司 先生

受験勉強とは、「受験当日に志望校の入試で合格最低点をクリアできる力をつけるための勉強」です。明確な期日と到達レベルがある点で、普段の勉強とは異なります。そして、合格者を選別するために作られるのが入試問題です。ここで求められるのは、勉強の量でも質でもなく、何点とれたという「結果」です。
まずは、志望校の入試問題と自分の現状学力のレベル差を把握し、それを埋めるための学習計画を立てましょう。そして、早めにスタートを切ることです。出題範囲が一部に限定される定期考査と異なり、大学入試の出題範囲は教科書丸々1冊!急場しのぎの丸暗記は通用しません。基礎をがっちり押さえたうえで、思考力・判断力・表現力を問う問題に対応できる応用力を身につけ、長文を読み切る持久力や制限時間内に解き切るスピードも養わなければなりません。長丁場を乗り切るため、モチベーションを自己管理しながら勉強を続けるスキルも必要です。勉強への意識を切り替え、学習法を志望校合格に直結する「受験勉強」へとモデルチェンジしましょう。

最終目標が曖昧では、合格戦略を描けません。まずは、志望校の入試科目・配点、各科目で求められる学力レベル、現状の学力とのギャップを明確にしましょう。それを踏まえ、入試までに「何を・いつやるか」、大枠を計画します。夏休み終了までに基礎のインプットを終え、秋からアウトプット(=問題演習)中心の学習にシフトするのが鉄則です。そのうえで、教材や学習量を具体化した当面の計画を立て、受験勉強をスタートします。
受験勉強の第1段階は、応用力・実戦力の土台となる基礎力の養成です。効果的な基礎固めを行うために、まず定期考査や模試を見直して、到達度・弱点を把握しておきましょう。そのうえで、教科書・傍用問題集・網羅型の総合参考書を軸に、用語や公式などの知識、典型問題の解法など各科目の基礎を漏れなく身につけていきます。集中力マックスで授業を受ける、スキマ時間を活用するなど、日々の行動変容にもつながるといいですね。
過去問は入試対策の必須アイテム!対戦相手のレベルを体感して、傾向をしっかり分析しましょう。どのような内容が・どれくらいのレベルで・どういう形式で出題されているか?記述問題の制限字数は?正解の条件は?部分点を稼ぐには?など詳しく分析することで、志望校の入試に照準を合わせた学習戦略が見えてきます。この時点では、どのくらい得点できるかは二の次です。到達すべきレベルを明確化することが目的です。
今までは定期考査や春季・秋季総体、学園祭などが高校生活の節目になっていた人が多いと思います。受験生生活の節目となるのは模試。模試と模試の間を1スパンとし、「○月の□□模試までにこの参考書を仕上げる」「△△模試までにこの問題集を終える」など、模試を学習のペースメーカーにしましょう。受験後は十分な時間をかけて結果を振り返り、学習の優先順位を変更する、ピッチを上げるなど、柔軟な計画修正につなげましょう。
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