
私立大の2026年入試ガイドがほぼ出そろった。
新課程入試も2年目に入り、私立大一般選抜は何が変わるのか、どのような大学・学部・学科が新設されるかを紹介する。
『螢雪時代』編集部では、全国の私立大から2026年(以下、26年。他年度も同様)入試の概要(科目・配点、募集人員、日程など)を掲載した「入試ガイド」を集めた。ここでは、主に全国各地区で志願者数の比較的多い大学の入試ガイドをもとに、25年から変更され、志望動向に影響しそうなポイントを、一般選抜、つまり独自入試と共通テスト(以下、共テ)利用方式を中心に紹介する。
『螢雪時代』9月号付録「2026年 全国私立大学 入試科目・配点一覧」とあわせて活用し、志望校の入試情報を把握したうえで効率的な受験対策や併願の戦略を立てよう。なお、詳細は各大学の入試ガイドや募集要項で必ず確認してほしい。
新課程初年度の25年共テは、国語や数学ⅠA、英語リーディングなどの平均点アップが目立ち、初登場の情報もほぼ7割に達した。26年共テは出題レベルが調整され、全体に平均点ダウン(=難化)が予想される。これが国公立大志願者の慎重な出願傾向につながり、私立大への志望変更や併願増が見込まれる。
ここ数年で「私立大一般選抜は易化した」との意識が浸透し、25年はチャレンジ志向から難関~中堅上位校が人気を集めた。また、25年は首都圏における「基礎学力型」導入などから学校推薦型・総合型選抜(以下、推薦型・総合型)の志願者が急増し、一般選抜への再挑戦者の増加と、大学の合格者絞り込みにつながった。26年も首都圏を中心に基礎学力型の導入が相次ぐため、同様の現象が起きる可能性が高い。
一方、上記の合格者絞り込みは敬遠材料となり、チャレンジ志向にやや歯止めがかかりそう。
また、以前から基礎学力型の推薦型・総合型を実施していた関西地区では、龍谷大・近畿大など出願時に志望理由書等の提出を追加する変更が相次ぐ。受験生は入試ガイドを念入りに確認しよう。
新課程初年度の25年入試では、各大学の入試教科・科目だけでなく、実施方式などの変更も多かったが、2年目となる26年入試では、全体に変更が25年より少ない見通しだ。その中で、注目すべき事例を紹介する。
【実施方式の再編成】
東京理科大は共テ利用A方式を「4教科型」「3教科型」「2教科+英語資格検定」「理二部」の4タイプに分割する一方、C方式(独自・共テ併用)とグローバル方式(英語外部検定利用の独自入試)を廃止。また、東海大で共テ利用中期を新規実施する。
【情報必須の科目増】
情報が必須、または選択可の大学・学部は25年と比べ微増に留まる。その中で、早稲田大‐教育のC方式(独自・共テ併用)で共テを7→8科目に増加するのをはじめ、法政大の共テ利用C方式が6→7科目、豊田工業大の共テ利用A方式が7→8科目に増加するが、いずれも情報を必須として追加する。
【多科目型の導入】
獨協大で共テ利用国公立併願型(外国語・経済・法は4・5科目型、国際教養は5・6科目型)、千葉工業大で5教科基準点型入試、芝浦工業大の共テ利用前・後期で6教科8科目型、東京都市大の共テ利用後期で6教科型を新規実施。さらに、近畿大では法・経営・総合社会・産業理工の共テ利用中期で5教科5科目型、薬の同中期で3教科5科目型、同後期で4教科5科目型を新規実施する。
【共テ利用の廃止】
推薦型・総合型に主軸を移す中・小規模の大学では共テ利用方式離れが進む。相模女子大など8大学で廃止する予定。
【実施方式の再編成】
愛知大で一般入試(独自入試)を従来の「前期、共テプラス、数学重視型、M方式」→「スタンダード方式、共テ併用方式、最高得点重視方式、2科目方式」に変更。スタンダード方式(3科目受験が必須)以外の3方式は、いずれもスタンダード方式の受験が必須で、その得点を利用する。
【共テ併用への移行】
明治大‐経営の学部別入試が、独自入試から、独自入試と共テの成績を組み合わせる「共テ併用方式」に全面移行する。
【学部共通入試】
北海学園大で全学部統一型入試、神奈川大で全学統一型を新規実施する。
【情報必須の方式】
立命館大の学部個別配点方式で、独自作問の情報が必須の「情報型(文系=経営・総合心理・スポーツ健康科学・食マネジメント、理系=映像・情報理工)」を新規実施。
【試験日程】
日本女子大の個別選抜型・英語外部試験利用型で、同一学部・学科が複数日受験可能に(家政・文・人間社会・国際文化=1→3日、理・建築デザイン・食科学=1→2日)。川崎医科大‐医の一般選抜で、1次試験の試験日を「1/26→2/1」に繰り下げる。
独自試験や共テの英語の代わりに(または併用し)、英語外部検定を利用する方式の導入が、ここ数年と同じく盛んだ。東京慈恵会医科大‐医(看護)の一般選抜の1次で、英語の個別試験を廃止して英語外部検定利用に移行。その他、主な新規利用例として、成城大の共テ利用B・N方式(法以外の3学部)、日本大‐法・スポーツ科学・生産工・松戸歯のA個別方式、立正大の一般2月前・後期と3月試験、神奈川大の一般前・後期などが挙げられる。
【奨学金・特待生】
共立女子大は全学統一方式でスカラシップ奨学金制度を新設。東海大も全学部統一選抜前期で特待生奨学金を導入する。
【受験料割引】
北海学園大は3種類の併願割引制度を導入(併願割引、1・2部割引、A・B日程割引)。日本女子大では独自入試・共テ利用方式ともに、併願割引制度を大幅に拡充する。
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