休養には7タイプがあることがわかったところで、勉強の合い間や休憩中にいつもやっていることを思い出してみよう。それは、「7つの休養モデル」のどれに当てはまるだろうか。まずは、これまでやってきたのがどんなタイプの休養で、どんなメリットがあるかをわかったうえで、「何気なく」ではなく、「意識的に」取り組むことが大切だ。
その際のポイントは、「7つの休養モデル」の複数タイプを組み合わせること。
「『7つの休養モデル』を知ることで、普段やっていることでも『同時にこんなこともできないかな』と考えれば、疲労回復効果を2倍にも3倍にもすることが可能です」
たとえば、休憩中に温かいスープを飲む場合。飲むだけなら「A3 栄養タイプ(生理的休養)」だが、スープを温めている間に家族と話したり、一緒に作ったりすれば、心理的休養の「B1 親交タイプ」「B3 造形・想像タイプ」も兼ねられる。さらに、庭やベランダで飲めば、場所を移動するため「C1 転換タイプ(社会的休養)」にもなるわけだ。
また、常に最大限の力を発揮するためには、休養のとらえ方を変えるのも効果的。
「休養とは『予定される活動に必要な活力を予め蓄えておくためのもの』という発想に切り替えるとよいですね。『疲れたから休む』ではなく、『疲労しそうだから先に休んでおく』というイメージです」
さらに、「25分間の集中作業+5分間程度の短い休養」を繰り返すことで集中力を維持する「ポモドーロテクニック」など、定期的な休養を意識するのも有効だ。
「休養は技術です。最初はうまくいかなくて当たり前。試行錯誤するうちに、どんどんうまくなっていきます」

「疲労」は物理的に活動能力が低下した状態。これに対して、「だるい」「おっくう」などの感覚が「疲労感」だ。
「『疲労感』は、“マスキング”といって、一時的に覆い隠してしまえます。たとえば、使命感や責任感、やりがいなどにより疲労しているにもかかわらず、『疲労感』がないことも。そのため、十分に休養しないまま活動を続けてしまいますが、当然、パフォーマンスは低下します」
疲労を自覚していない自分からすると、パフォーマンスが低下している理由がわからないわけだ。だからこそ、自分が実はどれだけ疲れているか、まずはチェックしてみよう。それでこそ、日々の勉強でも本番でも、最大のパフォーマンスを発揮するために必要な休養を見極めることができる。
そのうえで、〇△×の3段階などで疲労感や活力を見える化するのがおすすめだ。「×」なら小まめな休養を意識的に取り入れたり、「〇」に近づけた休養をルーティンとするなどして、自分に合った休養をマネジメントしていこう。


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