神戸大・奈良女子大・京都府立大が志願者減、大阪公立大は増加か。
関関同立・産近甲龍は関西学院大・甲南大が減少、他はやや増加か。
文中、変更点は25年→26年で表記。学部・学科等の名称は、略称で「学部(学科)」と記載。国公立大は前期日程=【前】、後期日程=【後】、公立大中期日程=【中】、昼・夜間主コース=[昼][夜]、共通テスト=共テ、個別学力検査等(2次試験)=2次、学校推薦型選抜=推薦型、総合型選抜=総合型、共テを課さない(課す)=共テ免除(課す)、実質倍率(受験者数÷合格者数)=倍率、と略記。教科・科目数は「6または7教科8または9科目(科目選択による)=6(7)教科8(9)科目」のように略記。私立大も入試方式・日程等を略記した。
● 滋賀大
教育【後】は2次に「入学後の学修計画・志望動機書」を追加するが、前年の反動から志願者増、京都教育大【後】・奈良教育大【後】からの流入が見込まれる。また、やはり前年の反動から、経済【後】で志願者増、教育【前】・経済【前】・データサイエンス【前】【後】で志願者減が見込まれる。
● 京都大
東京大で前年の反動増が予想され、首都圏の難関大志望者に「京都大→東京大」の揺れ戻しがありそう。前年の反動から、総合人間(文系・理系)【前】・教育(文系)【前】・経済(文系・理系)【前】が志願者増、文【前】・教育(理系)【前】・法【前】・理【前】・医(人間健康科学)【前】・薬【前】で志願者減が見込まれる。理【前】は募集人員減(301人→274人)も要因となりそうだ。
● 大阪大
基礎工【前】で417人→397人に募集人員減、やや志願者減の見込み。理【前】は京都大‐理【前】からの流入で、やや志願者増が予想される。この他、前年の反動から、外国語【前】・法【前】・医(保健)【前】・工【前】で志願者増、人間科学【前】・経済【前】・歯【前】・薬【前】の志願者減が見込まれる。
● 神戸大
前年の反動から、文【前】・経済【前】・経営【前】・工【前】【後】・農【前】【後】で志願者増、文【後】・国際人間科学【前】【後】・法【前】【後】・理【前】・医(医・保健)【前】・海洋政策科学【後】で志願者減が見込まれる。また、開設2年目のシステム情報【前】【後】・医(医療創成工)【前】でも志願者減が見込まれる。
● 奈良教育大
2年連続の志願者大幅増(24年16%増→25年23%増)の反動で、教育【前】【後】とも志願者減が見込まれる。前年に大幅減の滋賀大‐教育【後】、大阪教育大‐教育【後】、和歌山大‐教育【前】【後】への志望変更が想定される。
● 奈良女子大
25年は全学で志願者17%増。その反動から、文【前】【後】・理【前】【後】・生活環境【前】【後】・工【後】は志願者減が見込まれる。一方、やはり前年の反動から、工【前】は志願者増が見込まれる。
● 和歌山大
前年の反動から、教育【前】【後】・経済【後】・システム工【前】・社会インフォマティクス学環【前】で志願者増、観光【前】【後】で志願者減が見込まれる。
● 滋賀県立大
前年の反動から、人間看護【前】【後】で志願者増、環境科学【前】【後】・工【後】・人間文化【前】【後】で志願者減が見込まれる。
● 京都府立大
25年は全学の志願者が21%増。その反動から、文【前】【後】・社会科学(公共政策から名称変更)【前】【後】・農学食科学【前】・生命理工情報【前】・環境科学【前】で志願者減が見込まれる。一方、やはり前年の反動から、農学食科学【後】・生命理工情報【後】で志願者増が見込まれる。
● 京都府立医科大
医(医)【前】で99人→93人に募集人員減、やや志願者減の見込み。また、医(看護)【前】も前年の反動から志願者減が見込まれる。
● 福知山公立大
地域経営で医療福祉経営学科を募集停止。地域経営学科を定員増するが、地域経営【前】は募集人員減(55人→49人)のため、やや志願者減か。情報【前】は募集人員増(55人→65人)に加え、前年の反動もあり志願者増の見込み。やはり前年の反動から、情報【後】は志願者増、地域経営【後】は志願者減が見込まれる。
● 大阪公立大
26年までに府内出身者の学費無償化が達成される予定。前年の反動から、現代システム科学域【前】【後】・経済【後】・商【前】・工【中】・農【前】・医(医)【前】・医(リハビリテーション)【前】【後】・看護【後】で志願者増、文【前】【後】・法【前】・商【後】・理【後】・工【前】で志願者減が見込まれる。
生活科学【前】で109人→99人に募集人員減(推薦型を拡大)、食栄養学科で募集単位を「2次の配点により均等型・理数重点型に分けて募集→一括募集」に変更することもあり、志願者減の見込み。理【前】は募集人員減の京都大‐理【前】からの志望変更がありそうだ。
● 兵庫県立大
工は3→1学科に統合し、募集人員を「前期120人→157人、後期140人→58人」に変更、「後期重視→前期重視」へ転換する。後期は志願者大幅減が見込まれるが、工【前】は前年の反動、2次負担減(英語を除外、理科2→1科目)もあり、大幅増が見込まれる。この他、前年の反動から、社会情報科学【前】・理【中】で志願者増、国際商経【前】【後】・社会情報科学【中】・環境人間【後】・看護【前】【後】で志願者減の見込み。看護【前】【後】から、やはり前年の反動が予想される神戸市看護大【前】【後】へ志願者が流出しそうだ。
● 奈良県立医科大
医(医)【後】で、2段階選抜の予告倍率を募集人員の「14倍→12倍」に引き締める。前年の反動もあり、医(医・看護)【前】で志願者増、医(医)【後】でやや志願者減が見込まれる。
● 和歌山県立医科大
保健看護で後期を募集停止する。前年の反動から、保健看護【前】・薬【前】で志願者増の見込み。医は、前年に志願者大幅増の滋賀医科大‐医(医)【前】からの志望変更がありそうだ。
この他、前年の反動から、京都工芸繊維大‐工芸科学【前】で志願者増、兵庫教育大‐学校教育【前】【後】、神戸市外国語大‐外国語1部【前】【後】、奈良県立大‐地域創造【前】【中】で志願者減が見込まれる。
「関関同立」は、25年に「志願者増・合格者減」の関西学院大はやや志願者減、一方で合格者を絞り込まなかった同志社大・立命館大・関西大は安定した志願状況が予想される。同志社大は難関国公立大の併願先として人気堅調、立命館大では25年の共テ併用方式で導入、26年から独自入試で導入する情報必須の方式が注目を集めそうだ。
「産近甲龍」は、合格者増の京都産業大・近畿大、ほぼ前年並みだった龍谷大もやや志願者増が見込まれるが、25年に志願者37%増も合格者を絞り込んだ甲南大が、反動で志願者大幅減が見込まれる。
中堅校は近年、選抜の主軸が推薦型・総合型にシフトし、一般選抜の受験者層が厚みを失っていた。しかし、難関~中堅上位校は合格者絞り込みの可能性もあるため、受験者層が警戒感から中堅校の併願を増やすものと見られ、一般選抜の志願者はやや増加しそう。ただし、25年に「志願者大幅増・合格者大幅減」の大阪経済大・神戸学院大は反動減が見込まれる。
以下、志望動向に影響を与えそうな、各大学の主な変動要因を紹介する。
● 京都橘大
デジタルメディア学部を開設予定。工に「ロボティクス学科」、健康科学に「臨床工学科」を増設予定。また、国際英語に「グローバルスタディーズ、国際共生」、経済に「経済学、現代社会」の各2専攻を設置する予定。
● 同志社大
独自入試の数学Bの出題範囲に「統計的な推測」を追加。政策の共テ利用入試で4→5科目方式に変更(数学1→2科目)。社会(産業関係)の共テ利用入試で個別試験(小論文)を廃止。
● 立命館大
デザイン・アート学部を開設予定。一般選抜の学部個別配点方式で、独自作問の情報が必須の「情報型」を新規実施。経営・総合心理・スポーツ健康科学・食マネジメントで情報型文系、映像・情報理工で情報型理系を実施する。一方、経営(国際経営)で共テ併用方式(情報活用型)、スポーツ健康科学の共テ方式後期型で5教科型・3教科型を廃止する。
● 龍谷大
国際以外の9学部の一般中期で高得点2科目方式(文系型・理系型)を、心理・経済の共テ利用前期で数学1教科方式を新規実施する。
● 大阪歯科大
歯の一般前・後期で小論文・面接、共テ利用前・後期で面接を廃止し、志望理由書の段階評価を導入。また、看護の一般全学部日程を3→2教科に軽減する。
● 関西大
システム理工に「グリーンエレクトロニクス工学科」を増設予定。商は全学日程2で3教科型(同一配点方式)を新規実施し、共テ併用方式で個別試験を2→1科目(英語)に軽減。外国語の共テ利用前期で3科目型を追加。
● 関西外国語大
一般前期はB方式(地歴・外国語の2科目)を新規実施し、A方式で英語からリスニングを除外。また、一般前期(A・B・共テプラス方式)・後期で英語外部検定を新規利用。さらに、共テ利用後期を3→2科目に軽減する。
● 近畿大
看護学部を開設予定。薬で共テ併用A・B日程、法・経営・総合社会・産業理工の共テ利用中期で5教科5科目型、法・経営の共テ利用後期で4教科4科目型をそれぞれ新規実施。さらに、薬の共テ利用中期で3教科5科目型、同後期で4教科5科目型を新規実施する。
● 摂南大
一般前期でB日程(1/27)を新規実施(3科目型・2科目型。1/20・21はA日程に)。また、共テ併用前期Bも新規実施。薬の一般後期を3→2科目に軽減(化学を除外)。一般前期B日程、一般後期で他学部併願制度を導入。さらに、共テ利用入試で受験料割引制度を導入(5千円で2出願まで可。3出願以上は、さらに5千円で併願数にかかわらず可)。
● 武庫川女子大
一般後期で学外試験場を、遠隔地を中心に12→6に削減。また、共テ利用後期で2→3科目(建築は3→4科目)に増加する。
京都産業大は法・文化の一般選抜で学科併願制度を導入(1日2学科の出願可)。佛教大で看護学部を増設予定。大阪医科薬科大‐看護は、一般2科目・3科目入試で面接を追加し、外部試験利用2科目・3科目入試を新規実施。神戸学院大は共テ利用前・後期の3科目型・4科目型で、得点率70%以上の全員を特待生制度の対象に追加。神戸薬科大は一般後期を廃止し、一般B日程(旧:中期)で共テ併用方式を新規実施する。
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