入試への出願の際、出願書類の不備や、検定料の払い込み間違い・・・といったミスが例年、見られる。そこで、笠井 敦司先生に出願に関するミスの実態やその防止策について、教えていただいた。また、先輩たちの出願時の失敗やアドバイスも紹介する。
(かさい・あつし)国語科教諭。進学校での指導歴20年。最難関大一般選抜のほか、学校推薦型選抜・総合型選抜の対策指導にも取り組んでいる。小論文・志望理由書の書き方に関する個別指導や講演、図表読み取り問題の対策指導も実施。
地歴・公民、理科については、出願の際に1科目受験なのか2科目受験なのか登録する必要があり、それによって当日の受験室と入室時間が振り分けられます。ですから、例えば「地歴・公民」をとりあえず2科目受験で登録しておき、当日に1科目だけ受けようとしてその開始時間に合わせて行っても、入室は認められません。つまり、地歴・公民の受験資格を失うことになります。「大は小を兼ねる」という認識はまったく当てはまらないので注意してください。
共通テストの志願票等は、高校がまとめて取り寄せる「受験案内」の中に封入されています。高校在籍生については、高校が出願者全員分を取りまとめて出願する決まりになっているので、個人で勝手に出願しないでください。受理されません。「受験案内」には出願用の黄色い封筒が添付されていますが、これは高校に在籍していない人(既卒生等)が使用するものであり、高校在籍生は使用しません。高校の指示に従い、校内提出締切を守って提出してください。
「受験案内」には、科目数および成績通知を希望する・しないによって金額の異なる「払込書」が4種類封入されています。該当する払込書を確認して選び、指定金融機関で支払ってください。支払い後に渡される「検定料受付証明書(E票)」は志願票に貼り付ける必要があるので、忘れず直ちに貼り付けてください。
金融機関窓口の係員が、左記のE票に受領印(日附印)を押し忘れるケースがありました。押印のないものは無効なので、支払い後にその場で押印の有無を確認しましょう。また、支払い前に「払込書」からE票を切り離して志願票に貼ってしまう人がいます。その状態で窓口に持ち込んでも手続きはできません。
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