大学生になると、アルバイトなどで自らお金を稼げるようになる反面、使い過ぎやトラブルには注意が必要だ。この記事では「暮らしとお金」のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)の齋藤岳志先生に、お金の管理の初心者の大学生に向けたアドバイスをうかがった。
上智大学文学部哲学科卒。新卒で百貨店に入社し、経営コンサル会社勤務などを経て独立。「お金の不安を安心に変えてあなたと一緒に最適な未来を考える」がFPとしてのモットー。著書に『老後が不安……。貯金と年金で大丈夫ですか?』(現代書林)など。 ※CFP資格は、世界25カ国・地域で導入されている「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」で、日本では日本FP協会が認定しています。
お小遣いだけではなく、食費や住居費も含めた生活費をやり繰りする本格的なお金の管理は、新大学1年生のほとんどは未経験だ。齋藤先生は「月々の支出が収入を超えない範囲で生活することが、お金の管理の基本にして一番大事なことです」と強調する。この考え方は、大学生に限らず社会人になっても大切だという。
「なぜ支出が収入を超えない生活を保つのが大事かというと、支出が収入を超える生活が続くと、お金の不安から気持ちのゆとりが失われるからです」と齋藤先生。お金の不安から学生生活を楽しむゆとりが失われ、借金などに手を出す危険性もあると指摘する。「数学が苦手な人でも、四則計算ができればお金の管理は可能です。心理的なハードルを上げずに、お金の管理に取り組みましょう」と呼びかける。
また、齋藤先生によると、大学生がお金の管理に取り組む意義はとても大きいという。「家計の管理をきっかけに経済に興味を持ち、さらに派生して企業活動や働き方などに関心を抱くかもしれません。そうした興味関心は、今後の社会を生きるベースになります」と解説する。
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