河合塾 上住 友起 先生
東京大・京都大などの志望者が受講する世界史論述から共通テスト・私立大の講座まで担当し、大きな支持を得る。『一問一答 世界史 ターゲット4000』(旺文社)など著書多数。近年は実業家としても注目される。


「歴史総合」は近現代の歴史の変化に関わる諸現象について、世界の歴史とその中における日本を広く相互的な視野からとらえることを目的としている。そのため、出題範囲はおのずから近現代が中心となり、それなりの比重で日本史的知識も問われる。したがって、日本史の知識を得る場合、「世界の動きの中で日本史がどのように形成されて、どんな影響を受け、またどのように世界に影響したのか?」を念頭に置いた学習をしよう。一方、「世界史探究」は必修科目「歴史総合」を前提としているため、世界の歴史に関する諸事象について、地理的条件や日本の歴史、資料やデータなどを活用してまとめる学習が必要となる。古代から現代まで全地域・全分野を隈なく理解したうえで、地図や史資料などから考察するタイプの問題に備えたい。そこで、まずは教科書を万遍なく熟読しつつ、そこに資料集を参照させて図版・地図・史料・グラフなどから考察するといった“考える学習”を日頃から心がけよう。知識問題と読解問題が混在する傾向があるため、知識偏重の学習に陥らないことも大事である。さらに、読解内容とデータ分析の両方から正解を導き出すタイプの問題にも対応できる力を育成しよう。


日頃の学習は政治史中心になりがちだが、個別試験は共通テストと同様に政治・社会・経済・文化を総合的に問う問題が多く、難関私立大では文化史のみの大問も稀ではない。1学期中は教科書を使用して、古代から現代までひと通り政治史を中心に学習しよう。夏休み以降は図説なども使用して、複雑に絡み合う国際関係に注目しつつ“ヒト・モノ・カネ”の動きを整理したり、文化史にも着目して学習するとよい。過去問や問題集を使用した実戦的な学習に移行しやすくなるからだ。国公立大2次や難関私立大の単答問題の中には、特殊な問い方をする問題も散見される。一問一答的な用語の学習も大切だが、実戦的な演習の量を確保し、様々な問われ方に対処できるようにしよう。正誤判定問題も同様に、演習量を確保して志望校の傾向を把握しつつ、「間違いチェックノート」を作成して同じ間違いを繰り返さないように心がけるとともに盲点・弱点の掌握に努めよう。論述対策については、最初は教科書を参照しながら字数の少ない問題から始め、徐々に字数の多い問題へとレベルアップするようにしよう。問題の趣旨を読み取り、解答として求められているものを的確に把握する訓練も重要である。
盲点をなくすだけで、成績の底上げは可能!
「盲点の攻略」を学習の最優先課題としよう。基礎的な学習でも、盲点をなくすだけで成績の底上げは可能だ。まずは、教科書で理解不足の箇所を絞り込み、その攻略から開始するとよい。2学期以降は、インプットよりもアウトプットに重点を置こう。弱点・盲点を発見したらそのつど用語集や教科書の欄外説明などにも目を通し、用語の意味や事象の背景なども踏まえて説明できるような学習を心がけること。

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