
大阪府・桃山学院高等学校 進路指導部 嵪司 晃大 先生
数学科主任。生徒たちが失敗を恐れず、何事にも全力でチャレンジする楽しさを実感できるよう、工夫をこらした指導に力を入れている。「卒業生講演会」や「学級通信」などを通じて、生徒たちが大学での学びに触れて視野を広げる機会も与えている。

生徒の志望校について、保護者に十分に共有されておらず、自宅から通学可能かどうかや、下宿をする場合でも保護者が安心できるエリアであるかどうかなどで意見が分かれ、志望校の選定に時間がかかってしまいました。

三者面談の前に、大学名だけでなく、自宅から通学可能かも含めて具体的に保護者に伝えましょう。その際に志望理由も話しておくと、志望校について真剣に考えている姿勢が伝わり、理解を得やすくなります。

現役合格か浪人覚悟で第1志望校を目指すか、親子で意見が分かれました。現役合格を目指す場合は合格可能性を考慮した併願校選びが、浪人を視野に入れるなら現役時に成績を伸ばせる受験校選びが必要でした。

現役合格と第1志望校合格のどちらを重視するかを、親子で話し合って明確にしましょう。その際、大学選びでこだわるポイントや将来のビジョンを共有し、浪人にかかる費用や精神的な負担についても検討しましょう。

保護者に家庭での様子を伺うと、「子どもは携帯を触っていたり、寝ていたりして、勉強していません」と答える場合があります。これは、親子間で学習量や質への認識にズレが生じているためで、「勉強している・していない」で言い合いになってしまいます。

メリハリをつけて勉強する習慣を確立し、親子間の認識のズレを解消しましょう。また、手帳やアプリで学習時間・内容を可視化し、三者面談の前に先生に共有しておくと、「実際にこれだけ勉強していますよ」と先生が面談でフォローしてくれることもあります。

夏以降の学習について、「子どもはどこで何を勉強するのか?その結果、2学期の模試でA判定やB判定がとれるのか?」などと不安を抱える保護者がいます。適切な学習計画に沿って、志望校合格に結びつくような勉強が本当にできるのかと心配するのです。

三者面談の前に、夏以降に取り組む学習内容・時間・場所を具体的に書き出しましょう。三者面談時に夏以降の計画が決まっていないと、保護者の不安が増します。逆に、夏以降の学習内容を先生に相談しておくと、納得して勉強を進められ、保護者も安心できます。

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