画像提供◎成蹊大学

吉祥寺の自然豊かなキャンパスに、全学部が集まる
成蹊学園の吉祥寺移転100年目を飾るにふさわしい、伝統を生かした新学部・国際共創学部が誕生する。新学部のテーマは、大きく「課題解決」だ。2つの専攻を置き、地域や国際的な社会課題を解決していく。各課題や解決方法を、人文科学的に探究するのが国際日本学専攻、自然科学的に探究するのが環境サステナビリティ学専攻という違いがある。
とはいえ、まだ具体的な内容をイメージしにくいだろう。“なんでもできる学部”ゆえに学問の詳細を説明しにくい側面があり、学部長に就任予定の藤原均教授も、表現方法に頭を悩ませているという。授業内容は「高校での探究授業の、より高度で専門的なもの」(藤原教授)とのこと。つまり、興味のある分野について課題を見つけ、それを改善する方法を探る。たとえば、食品ロスをテーマにするとしよう。国際日本学専攻なら日本食や外国の伝統料理などから解決の糸口を探り、環境サステナビリティ学専攻なら農業の作業環境や天候などの側面から打開策を講じる。
藤原教授が「国際社会で活躍できる人、世界を意識しながら地域で活躍できる人、社会課題の解決に挑戦できる人を育てていきたい」と語るように、1年次からフィールドワーク形式の授業を受けられるのが特徴だ。
さらに、国際共創学部の学びは、成蹊学園ならではの強みが存分に生かされる。もともと力を入れていた外国語教育や国際教育と、併設校では伝統だが学部にはなかった環境系の学問を受け継ぐ。また、都心でありながら井の頭公園をはじめ自然が豊かで、経済活動も活発、歴史もある吉祥寺という立地も、実践的な学びの追い風になる。
ただ、藤原教授が「実践だけでなく、理論を学ぶ従来型の授業も大切にします」と言うように、バランスを意識。課題解決のための授業だけではなく、知識の土台をつくったうえで、アウトプットする能力を養っていく。


フィールドワークの様子。北海道など国内外に連携する地域が多数ある

少人数でのゼミ型授業で、問題解決能力が身につく
それでもまだピンと来ない受験生には、「先生の研究内容、専門性をよく見てほしい」と藤原教授。「他大学にも同じような学部・学科があり、『実践的』『英語教育』など、同じようなことを謳っています。でも、教えている先生は大学によって違います。所属の先生の研究内容や専門性に目を向けると、他大学との違いがわかりますし、興味を持てそうな分野が見つかるかもしれません」(藤原教授)。秋には新学部のホームページで先生方の研究内容を詳しく紹介予定。さらに1年次には、多くの先生の研究内容に少しずつ触れられる授業も予定しているという。
新学部は、成蹊大学の中で最も小規模(1学年あたり150人を予定)。「活気あふれる学部にしたい」と藤原教授が言うように、教員と学生の距離を近くし、“共創”を体現するつもりだ。「いろいろな人と会い、協力して何かを成し遂げるという意味で“共創”と入れました。誰かとともに何かを達成するというのは、代えがたい経験です。それを1年次から実践できますし、きちんと研究のノウハウを体系立てて学べるよう、皆さんをお迎えする準備を進めています」(藤原教授)。
100年先も平和で豊かな世界、そして新学部の歴史をつくる学生を待っている。
英会話などの基礎的な外国語の授業はもちろん、専門科目の授業を英語でも実施するのが、国際共創学部の特長。中には英語に苦手意識があり、敬遠気味な受験生もいるかもしれないが、藤原教授は「教員も、完璧な文法で流暢に話せるわけではありません。不格好でも、案外伝わるものですよ。最初から完璧な学生は求めていませんし、そうしたコミュニケーションも、学びの一環です」と背中を押す。留学も、推奨はしているが必須ではない。とはいえ、サポート体制は整っているので、挑戦したい学生は大歓迎だ。
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