代々木ゼミナール個別指導
菅野 祐孝 先生
『ココが出る!! 日本史ノート歴史総合,日本史探究』『タテヨコ 日本史 総整理 テーマ史』(いずれも旺文社)、『日本史図版・史料読みとり問題集』(山川出版社)、『共通テスト日本史〔文化史〕』(教学社)など著書多数。

第1問は世界史・日本史の融合問題で、「歴史上の境界」という抽象的なテーマの下に「東アジア諸国の国境」「疫病の流行」「人とモノの移動」に関する考察問題が出題された。第2問は菓子に着目したテーマ史問題。テーマは抽象的だが、設問内容は教科書レベルの標準問題だった。第3問は原始・古代の外交と文化に関する考察問題で、問3がやや難、問5の視覚資料は基本レベル。第4問は中世の武士に焦点を当てた問題で、初見史料の解読はいずれも平易だが、問2は絵図の読み方に思考力が求められた。第5問は近世の村に関する考察問題で、問2・問4の史料読解問題は標準レベル。第6問は松本清張の年譜を基にした近現代史の問題で、資料1には読解力、資料3には類推力が求められた。

出題予想
近現代史を中心に、世界史と日本史の融合問題が出る。平和を希求しつつも紛争や戦争が止まない世界情勢に鑑み、軍事制度の推移と戦争・平和に焦点を当てた考察問題が予想される。戦局の展開や軍備拡張のあり方、講和条約とその内容などが狙われやすい。
対策
戦前では日清・日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦(太平洋戦争)、戦後では冷戦構造、ベトナム戦争、第4次中東戦争、湾岸戦争などを基軸に、関与した各国の動向を押さえよう。戦争が起こった背景や戦局の推移、講和会議と全権、講和条約の内容などを教科書学習でフォローし、地図や視覚資料も含めて基礎的理解を固めれば十分だろう。
出題予想
法制史・教育史のような具体的なテーマ史が出題されることもあれば、「日本から海外に渡った人々」「日本人の信仰の特徴と変遷」のように、やや抽象的な視点で原始・古代から現代までの歴史事象を考察させる問題が出ることもある。生活史の出題にも注意したい。
対策
「人とモノの移動」というテーマはよく出題されるので、「日本から海外に渡った人々」については原始時代の朝貢外交、古代の遣隋使と遣唐使、中世の日中間の僧侶の往来、近世の朱印船貿易、近代の移民など、時代ごとに要点を整理しよう。信仰史に対しては、仏教・神道・キリスト教と政権との関係を基軸に、時代ごとに特徴を理解すればよい。
出題予想
中世の惣村、近世の村と町における人々の生活状況と当時の文化について、惣掟や農村法令など日常生活を規制した史料を基に考察させる問題が多い。惣村の指導者や江戸時代の村方三役、民衆の税負担などがポイント。娯楽などの民衆文化も頻出分野である。
対策
惣村については、惣掟の史料に目を通しておこう。江戸時代の村と町については、教科書を中心に村政と町政の支配構造を理解し、農民生活を規制した農村法令を読み込んでおくこと。また、生活文化史の一環として、祭りや民衆芸能など娯楽の文化についても整理が必要。江戸時代では、町人文化の諸相と地方との交流についても理解することが大切だ。
出題予想
近現代史の範囲は幕末~平成時代までと見てよい。資本主義の発達と絡めて近現代の民衆運動の諸相が狙われることもある。戦後では「経済の再建」と「高度成長期」が頻出分野で、特に1960~1980年代にかけての社会・経済状況については必出と見てよい。
対策
政治運動では自由民権運動、憲政擁護運動、沖縄返還運動、安保闘争を押さえよう。そのほか、労働争議・小作争議、女性運動、部落解放運動、農民運動、学生運動について、教科書学習で確認したい。資本主義の発達については、明治時代の殖産興業政策と産業革命、大正から昭和にかけての恐慌の背景、戦後では高度成長期の経済政策を整理しておくこと。


演習開始時期:12月上旬~
目標使用量:5回分

共通テストの出題形式はセンター試験と大差がないので、新課程に移行したとはいえ、解答手順に慣れるためにも過去5年分の問題にあたったほうがよい。新課程では世界史の内容が入る「歴史総合」と従来型の「日本史探究」の2分野に分かれたが、内容的にはそれ以前の共通テストやセンター試験も参考になるので、本試験・追試験とも8割以上の得点を目指したい。

共通テストでは特定のテーマを俯瞰的にとらえて諸相を考察させる問題が多いので、教科書に載っているコラムや巻頭記事を読み込み、歴史を多角的な視点から考察する目を養おう。また、写真・絵図・地図などを含む数多くの史資料が出題されるので、図版集で文化財や統計・グラフなどを確認しよう。センター試験の過去問まで解いて実戦力を強化すれば万全である。
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